植物×モンスターパニック小説大賞参加作品感想 - 自主企画の感想群（@dekai3）

令和二年4月21～5月23日に開催された植物×モンスターパニック小説大賞参加作品の感想です。

ひまわりになる　作者吉所敷

全ての物からひまわりが生えてくるホラーな展開なんだけど、主人公は諦めているのか狂っているのか昔諦めた夢である絵を描く事を始める話。ひまわりがなんなのかの説明は全く無いんだけど、爽やかな読了感があって初夏に最適

水神の嫁還り　作者こむらさき

民間伝承とアレな家族からのルールを誤魔化し続けていたから相手側もルール違反では無いにせよフェアじゃない方法を取ってきたという感じのお話。

最初と最後の生えてきた彼女の描写が艶めかしくてとても良い…

そして、僕らは花になった　作者あきかん

植物によってふたなりになってしまう事になった世界。ふたなり前とふたなり後で交友関係は変わっていないはずなのに、幼馴染は恋人になりたがっている。これ深く考えるとかなり恋愛の本質に迫るテーマなんじゃなかろうか

狂い桜　作者金糸雀

崩壊した家庭と咲かない桜の話。桜が咲く事によって『不必要』と思われている物が消えるのだけれど、なんだか呪いとかそういった物を感じる

麦に支配された世界にて　作者 @dekai3

講評を読んでから（パニック部分全然無いやんけ…）と自分で気付きました。世間が変化しているからそれもパニックの一部って事でどうにか…

マッシュルームゴースト　作者レンga

女の子同士のＹＵＪＯＵときのこ。きのこの生態はまだ詳しく分かっていない事だらけらしいので、もしかしたらこういう展開もあり得るのかもしれない。

アルストロメリアの徒花　作者神崎ひなた

やるじゃないかボブ！！お前が居ればどこだってウキウキな世田谷だぜ！！！

共生依存　作者宮古遠

綺麗で悲しい男と花のホラー。本人は初志貫徹も出来たのでハッピーエンドなんだけれど、東京の人からしたらバッドエンド。小さな愛の犠牲で街や世界が滅びるのって履かなくて美しいですよね。

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