弾丸里帰り 5

お通夜の時間前に余裕で辿り着いたパパ上家。


いつもは玄関前に車を停めているけど、今日は出棺もするので停められない。

どこに停めようかと思っていたら、家の前にあったはずの集合住宅の更地に停めればいいだろうとのこと。

それはさすがに我が家の敷地ではないから停められない。(それ言ったら正面の道路も敷地じゃないけど)

一軒家と見間違えそうな車庫の前に、中に入っている車が出られないように(?)停車して、さあ猛将さまと御面会。



の前に、家に入って姉の娘――アネムスに会った瞬間、私の実兄(7~8歳違い)と私をちらちらを見比べられる。

じーっと見られて、「?」と顔をされる。



「どっちがおじちゃんかわからない」



頭の毛で判断しろ。私はまだしっかり残っている!

ちょっとてっぺんが薄くなってきただけだっ!

あと、どっちも、お前さんからしてみたらおじちゃんだっ!

つーかアネムスよ、毎日のように実兄のほうみてるでしょうが。





久しぶりに見る猛将さまは、綺麗に化粧され着飾って私たちが寝泊まりする仏壇の間にお眠りになっておりました。


さて。これ以上はしんみりするのですっとばしてお通夜あるある。



     来る人来る人誰だか分からない。



なんせ私は、三親等辺りの親戚筋では一番下。なので、来る人来る人みんな私のことを知っている風。兄姉もなんか大体知っている。なぜだ、なぜ覚えていられるのだ。そうか、私は人の顔を覚えるのが苦手――( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン


中には小さい頃連れていかれた猛将さまの友人宅で一度会ったことのありそうな方にも出会ったり。


うおぉ、なんかその記憶あるぞ、そこで道端で遊んでた記憶ある。そうそう、そこで知り合った誰かとも遊んだ記憶が朧気ながらもある。

そういやその時の子、確か小学校野球部の先輩だったんじゃなかっただろうか。

中学校に入った時になんか機嫌悪かったみたいで、いきなりいちゃもんつけられて腹パンされて脅された記憶ある。

あ、あれは私の喋り方が先輩を敬う感じじゃない舐めた口だったからだっけかな。

若かりし頃の至りである。


とかなんか。

懐かしの思い出を呼び起こしながらも、お通夜は無事終了。


お通夜が意外と長引き、気づけば真っ暗闇。

取ったホテルは本当に駅前。

どうやってそのホテルの駐車場に停めればいいのか分からないまま、カーナビ様の言う通り進んでいく。

なんなく進む道はうろ覚えだけども、どういったらどこに出るのかは覚えているのでホテル近くの駐車場まで到着はできた。



そう。隣のマンションの、駐車場に、な。



マンションの住人に不審がられながら、突っ切ると、そこはホテルの駐車場。



         満車の、な。



神の助けとばかりに近くに【Times】があったのでそこに停める。一日700円!? 安いな。千葉とか東京だと1000円超えてるとこも結構あるのに。


富山の夜に繰り出そうにも、富山は結構早くにお店は閉まっている。残るは居酒屋くらい。そんなとこに未成年を連れて行くわけにはいかない。


見つけたのは庶民の味方【サイゼリヤ】。

神の助けである。

もちろん、難しくて有名な間違い探しをやってやったさ!


※間違い探しについては昔こんなお話を書いていたので久しぶりによかったらどうぞ。


■そうして、私は席を立ち、会計へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897531839/episodes/1177354054898571424







そして次の日。葬式である。

お通夜と同じようなもんである。

結局知っている人がほとんど来ない。そりゃそうだ。


そこで知った、猛将さまの趣味。

まさかの神社・仏閣巡り。

そして出身は新潟。新潟というのは聞いていて、過去に一度だけ猛将さまの実家に連れていかれた記憶がある。おっきいショッピングセンターがあった記憶があるのだけど、あれは夢だっただろうか。

金物で有名な燕三条近辺出身。すでに実家は金物を作っていなかったそうだけども、それでも昔は金物を扱っていたという。三条鍛冶が江戸時代からだったと思われるので、もしかしたら祖先が三条鍛冶に携わっていたのかもとちょっと気になったり。


誰も、知らんらしいけど。

三条鍛治の、鍛治道場や村の鍛冶屋さんやらやってる現代の刀工集団と関係があったりだったら、私個人にはムネアツである。


そんな知らない情報が出てきて驚く葬式。

最後は、しっかり納骨を行い終りを迎える。流石に何回も帰れないので、次に会うのは来年だ。


なかなか、笑顔のあるいい葬式だったと思います。






次回予告!


ついに葬式も終わる。

本来なら会社の夏季休暇を利用して一週間近くいるはずだった休みはなくなり、子供たちは「え、もう帰るの?」とか何とか言い出す始末。

いや、何度も言ったよね!? 今年の夏休みの帰省は、これだ、と!


姉の娘ことアネムスがとんでも残念がる中、最後の思い出ということで子供たちで楽しむは、


     モンスターハンターライズ!


……え、チェジュン、もってこいっていったのに何で持ってこなかったの?


子供たちのセーブデータで遊べなくなったモンスターハンターライズ。

チェジュンに怒るセバス。だがお前のセーブデータもパパ上のセーブデータだ。


混迷を極める子供たちのゲーム。

そこに、一条の光が差し落ちる。



私の実兄が、なぜか同じソフトを二本持っているという希望。

それなら問題ない。なぜなら、


ソフトにセーブデータが入っているんじゃない。

     本体に、セーブデータが入っているんだ!



次回!


なぜか私も実兄のセーブデータで参戦するモンスターハンターライズ!


おかしい。

すでに世界は、モンスターハンターサンライズのはずであって、来年世界的に注目を浴びる、モンスターハンターワイルドがでるはずなのに……。





ぜったいみてねっ☆

※ただし、内容は全く違います。




後ついでに。


第十九弾:ぱんなこった検定

https://kakuyomu.jp/users/tomohut/news/16818093084013100874


こちらもよかったら。当ててみてください(≧∀≦)

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