古き良きゲームとは(お絵描き:シスター風制服 雪うさこさん)

例に漏れず18禁ゲームのお話がありますので、不快な方は最後のほうだけお読みください。


―――――――――――――

先日、とあるサイトでこんな記事をみたんです。

いや、とあるサイトいうてますけど、普通にやほーさんなんですけどね。


「ラストが衝撃的なアニメ」2選! あなたが結末に驚いた作品は?


そこに記載されていたのは、もちろん有名なアニメ作品。


いわずもがな、「新世紀エヴァンゲリオン」。これは外せないということで恐らく記載されていたのだろうと思います。なるほどなるほど。なかなかいい感じで締めくくられているではないか。え、というかシン・エヴァンゲリオンで完結なのあの作品、と思ったところはまあ置いといて。


どっから目線だよと思わなくもないですけども(笑


さてはて、2選なので、もう1つあったわけですね。


それがこちら。

「School Days」。


どろどろエロゲーでんがな……。

これをアニメとして出しちゃあかんでしょうに。

これ元々18禁ゲームだってばよ。と思わず、うずまいちゃう鳴門っぽい感じになっちゃいましたけど。これは確かにいろんな意味で衝撃的な話であったもんです。


私が以前日記のほうに書いたゲーム、


■パパ上は思い出す(お絵描き∶雪うさこさん)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897531839/episodes/16816700427734984982


こちらのほうに書いたゲームの話でもチラッと出ていたケロQっていう会社が出したゲーム、「二重影」という作品の話もそうではありますが、「終ノ空」ってこの会社が出した作品も物議を呼んだ作品だったなぁと、何十年前の話だよと思わず唸るとともに、ちょうどこの頃くらいって、病みゲー多かった印象があるんです。「終ノ空」も「School Days」も。病みゲーですからね。それがここ最近、みょ~にいろんなところでちらほら名前をみることがあるんです。

なんでだろ……?



そんな、18禁ゲームなお話。

ストーリーだけだったらそこにはエロさはない!

であれば、読んだ方々が(4高高ってでてびっくり。「よんだかだか」って書いちゃってました)調べたりしなけりゃ問題なし!


青少年(この言葉、男女両方指すんですね)の皆様、紳士淑女の皆様はきっとそんな作品は調べないはず!


むしろ、調べちゃだめですからね(≧∀≦)


よって、ここに私が過去ティモシーの前でティモシーに見られながらそういうシーンをイベント以外で発生させないという苦行をもってクリアしたゲームがちょうど、ラストが衝撃的なゲームとして、お話できそうだったので書いてみようかと思いました。



いいですね?

決して、セクハラとかじゃないですからねっ!?

ゲームというものは奥が深く。深く沈み込めば沈み込むほど、良き良作、名作、迷作、明作が見えてきます。

そこに、18禁だからとか、エロいからとかは関係なく、ただ若い頃に純粋にゲームが好きで、純粋にシナリオというものを学ぼうとして深く潜り込んでいった結果、まだ先に闇が見えることに絶望したぱんなこったが、浅瀬から逃げて帰ってきた、ただそれだけの話であり、そこに欲はなく、ただただシナリオが面白いから紹介しただけということを念頭に――



……なんでこんな言い訳してんだ私。



ってなわけで。

そういうジャンルのゲームをしない、できない、やりたくない方々に、そんな未知ともいえるゲームにも、面白い、楽しい、難しい、感嘆するお話もあるんだよってことと、そういうゲームに手を出したことない方々へ、古き良きゲームの紹介と、ちょっとしたシナリオの参考になったりすればいいな、と。


そんな私の黒歴史。

古き良きゲームに思いを馳せて、みたいと思います。



■作品名∶

GALZOOアイランド


アリスソフトというPCゲーム会社が2005年に発売したウィザードリィなどに代表される、ダンジョン探索型の『18禁』RPGです。


舞台は男の子モンスターと女の子モンスターがいる異世界。

そんな世界で、人間族の歴戦の魔物使いの弟子が主人公。


この世界、細かい話をするとエロい話になるので省きますが、人間とモンスターは決して結ばれることのない種族(アレすると人間のアレが猛毒のため死ぬ)のため、基本もふもふだったりを愛でる程度しかできないという設定です。


そんな世界で、仲良く暮らす一対のイカのモンスター――相思相愛な、最弱のイカのモンスターであるイカマンと、麗しく優しく綺麗な女の子モンスターのクラーケンの二人に悲劇が訪れます。

イカマンが、ある日空から降ってきた謎の赤い石によって突然変異してしまいイカ男爵と成り果ててしまうのです。

そんなイカ男爵は、圧倒的なまでに強者となった代償に、一度だけしか子を成せない体となってしまい、強い子を産むことのできる花嫁を見つけるため、イカパラダイスなる異空間を作り出して島に様々な女の子モンスターを拉致していきます。

呪いで様々な制約をかけられ手を出せない女の子モンスターのなかの一人が、自分たちを従えることのできる魔物使いを呼び寄せてイカ男爵と戦うことを画策。そして選ばれたのが、魔物使いとしてまだ未熟なイケメン弱メンな主人公。


そんな主人公が、なぜか一緒についてきた幼馴染の女性魔物使いのヒロインと、イカパラダイスで時間制限有りのマップ探索で、(各ダンジョンに隠れる女の子モンスターを幼馴染より先に助けないと(捕獲しないと)仲間にならず、何体か助けられないと(捕獲できないと)ゲームオーバーなんじゃなかったかな)従魔とした女の子モンスター達の力を借りながらイカ男爵を倒してみんなを解放するってのがメインなストーリーなわけです。


で、で。

まあ、そんな各女の子モンスター27+幼馴染+ハーレム2(幼馴染が薬で女の子モンスターに体を作り変えられてしまって主人公の従魔になるかならないかでも分かれる)の計30のマルチエンディングある主人公なんてどうでもいいんです。


この真のヒロインは、イカマン時代に相思相愛であった婚約者のクラーケンなんだろう、と。

このゲームをされた方は思ったんじゃないかな、と。


主人公の従魔になることもなく、イカ男爵と化したイカマンに嫌がられながらも常に傍に付き従い、ときには男の子モンスターに連れ去られてしまったり、どれだけイカマンのことを案じていても、傍にいても相手にされずに無視される。なのに、彼のことを傍で支えようと健気に頑張る姿(言うても、喋りません)に胸を打たれます。

時には主人公の前に立ちはだかるかと思えば、助言しようとして結局何もできなかったり、背後で主人公を見守ったり(本人は監視だったり声掛けようとしてたり)、時には擦れ違ってダンジョンで会わなかったりしたりしますが、最後まで彼女はイカ男爵の傍に居続けるんです。


イカ男爵も本当は分かっているんです。力に溺れ素直になれなくなったイカ男爵でさえ、彼女の献身に、何度も彼女が自身の嫁だと持ち直すのですが、欲に負けてしまうのです。


そして、ラストバトル。

赤い石に翻弄され、自らの花嫁はクラーケンではないと力を解放し、誰もの声が聞こえなくなって巨大化した暴走イカ男爵。

今までのボスが大体1万〜1万5千のヒットポイントに対して、75万のヒットポイントをもつ巨大イカ男爵。何ターンかに一度1万程度のヒットポイント自動回復する化け物に、どんだけ頑張っても1ターン合計7千程度しか与えられない主人公では勝ち目がない。回復アイテムありきで、頑張っても30ターンが限界といったところ。

そんなとき、いそいそと、イカ男爵の足元から必死に体を這ってイカ男爵の体を登っていく影。その影はなんとクラーケン。主人公達は健気に頑張るクラーケンが落ちない程度の手加減攻撃でイカ男爵の注意を引いてクラーケンをイカ男爵の顔まで到達させようと頑張るんです。


つまりラストの盛り上がりバトルが、クラーケンがイカ男爵の説得に成功するために顔面まで辿り着くまでのイベント戦闘。なのに、凶悪な攻撃に耐えつつクラーケンが落ちないように手加減して戦うという限定条件あり。

少しでも強いダメージを与えると、クラーケンはイカ男爵から落ちてしまって最初から登り直しになるわけで。


そして辿り着くクラーケン。

イカ男爵は耳元に聞こえる最愛の人の声と、記憶を揺さぶる思い出に、正気を取り戻そうと、赤い石の力に抗い頭を抱えます。













―――ぷちっ。








頭を抱えた拍子。その手に潰されるクラーケン。

手のひらで潰れて息を引き取るクラーケンに、自我が壊れ、イカ男爵は自ら自爆します。



と。そんな、二人の悲哀の結末を、主人公は自らのハーレムを作りながら見ていくわけです。


なので、その後の赤い石との戦いとか、30あるエンディングより、そこで始めて出てくるレアモンスターをわんさか従えた主人公に突撃しに来る魔物使いの師匠とかどうでもよく。


とにかく、エンディング手前の盛り上がりの因縁バトルがイベント戦闘であり、胸くそ終わりするという、そんなお話。




……いえ、クラーケンとイカ男爵視点で行くとですよ?


本来は、18禁ゲームならではの、主人公の従魔との、本当なら人間族と絡むと死んじゃうのにイカパラダイスの呪いで死ななくなった女の子モンスターたちとのいちゃこらパラダイスがメインのお話なんですけどね。


要は、この二人、ないしはクラーケン、救済が一つもないんです。


例えば、いくらレベル上げて強くなっても勝てない巨大イカ男爵ですが、後々公式サイトにアップされた、無制限に強くなれる公式バッチを使ったら、勝てるようになるんです。


それこそ、いそいそと必死に登っていくクラーケンを登らせずに倒せたりするとかもできるんですよね。

そんなん。どう考えても公式からのクラーケン救済システムじゃないですか。




でも。


――ぷちっ。


なんです。




当時(といっても、私はこのゲームは販売されてからかなり後、それこそ、2009年の廉価版よりもあとにやってるんですけどね(^_^;))の私は、そんなの……と衝撃を受けたもんです。なまじ、そこまでに至るまでに二人の話が要所要所で入ってくるので、主人公のイチャコラ展開、二人のじれじれ恋愛模様の展開も気になるシナリオなんです。


なのに、その悲哀。

いやぁ、心に来るいいシナリオでした。



と。長々と語ってしまいましたが、昨今のラノベや作品ではあまり見なくなった展開かな、とも思います。

主人公以外の敵側にもドラマがある、そんな作品ももちろんありますよ。でも、構成をしっかり練らないとうまく行かないもんですからね。


皆さんも。

ゲームやアニメ、漫画や小説などにおいて、思い出に残る作品、ありますか?

胸くそだと思った作品、素晴らしいと思った作品、駄作だと思った作品、自分には合わないなと思った作品、そんな作品に出会うことで、自分のいろんな知識にもなり得るのではないでしょうか。



そんな、作品に、私は会いに行きたいもんです。



■雪うさこさん

https://kakuyomu.jp/users/yuki_usako


私、このお絵描きには思い入れがあるんです。

なぜかって?

唯一のうさ耳だからですね(笑


https://note.com/292339/n/n1e88436019c4



で、ね。

なんで私、雪うさこさんのお絵描きのときに限って、18禁ゲームの話をしてるんですかね???


そんな疑問を持ちつ。

長くなりすぎたので今回はこの辺で。


にんにんからの〜


どろんっ☆


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