いくら美少女だとはいえ中身が自分のこいつに恋しするのはダメだろ

嘘だろ⁉

なんだか頭がクラクラする。

　とりあえずここはどこだ。

　真っ暗でなにも分からん。

　確か僕は図書室にいたはず。

　段々と蘇る（よみがえる）記憶に頭痛がしてくる。

　頭痛が終わると同時に全てを思い出す。

　あの本だ、あの本に触れてからだ！

　そして真っ暗なこの空間に閉じ籠められたんだ。

　僕はどうすればいいのだろうか…

　誰にも解決方法の分からない絶望的な状況。

　大体なんで本のページをめくっただけでこうなるんだ!!

　そう自分のに問いかけていると、目の前に火が灯る。ろうそくの火を思わせるその優しいオレンジ色。そんな色をした火の玉が目の前にいきなり現れる。

　どんなドッキリだと強気に言い放っているが、顔から血が引いて行くのを感じる。

　自慢ではないが僕はホラー系のが苦手過ぎて日本にいた頃、仲の良かったクラスメイトと遊園地に行った時、お化け屋敷に入れず出口で1人寂しく待機していたと言う災厄な黒歴史を抱えている。

　故にこの時点で自分の膝はガクガクで体からは異常なほど冷や汗が出ていてもうシャツが湿っている。

　こういう時は大体ロクなことにならない。このままここに留まっていたらホラゲームのお約束展開になって恐怖と言うプレゼントに死と言うギフトカードが付くのは流石に考え過ぎだろうか?

　考えを巡らしているうちに人魂はどんどん現れて遠くまで道標の様に横に連なっている。

　うん。どう考えてもこの先に生きて日常に戻れる気がしない。どうせ死ぬなら潔く死のう。

　出来れば死ぬ前に恋愛の一つや二つしたかったです。

　そう未練を残して僕「河上　春樹」はおぞましい人魂に従いゆっくりと進んで歩いた。

　〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

　ハッキリ言うと何の心配も無かった。

　いや、本当に何も悪い事にはならなかった。

　人魂に沿って進んでいると。

　途中で道が途切れていた。

　道の端っこに着くころには恐怖など微塵もなかった。

　だってさ、さっきからずっと警戒していたのに恐怖のきの字もみあたらないだぞ。

　そんなにいちいち警戒していたら気が滅入っちまう。

　そう思い躊躇ゼロで愚者のごとく進んできた僕ですが。

　もう道がない。

　さてどうしたものかと考えていた時に不意に声がした。

　しかし、それは日本語ではなかった。

　そりゃあそうかと苦笑しつつその声に耳を傾ける。

　だってそうだろ。僕があのおかしな本に関わってしまったのは日本じゃないのだから。

　つまり、聞こえてくる言語が日本語な分けねぇんだよ！

　「河上　春樹的记忆下载完成。魔力吸收完成。新的语言『日语』正在学习中…」

　その言語をすぐに僕は特定した。紛れもなくそれは中国語だ。

　なるほど、薄々期待していたのがまさか本当になるとは⁉

　そう、異世界召喚やら不思議な力に目覚めたりとライトノベル的な展開だ。

　それが中国語であるのは少し残念だがそんな展開になるに違いない!!

　しかしその言葉を聞いて唖然とした。

　さっきの話を日本語にするとこうなる。

（河上　春樹の記憶ダウンロード成功。魔力吸収成功。新しい言語『日本語』現在学習中…）と

え？？？？

あれれ～おかしいな～

健康診断で聴覚に異常はなかったはずなんだけれどな～

いや最後のはいいよ？僕もできれば日本語でお願いしたいし、そっちのほうがわかりやすいからさ……

　だが、前の二つ何と言った⁉

　記憶をダウンロード⁉魔力吸収成功⁉

　僕にはプライバシーはないのか⁉

　魔力て元からあったの⁉てか、吸収したっていっていたよね⁉

　つまり魔力ゼロ⁉魔法とか使えないて事だろ⁉

　そんな。こんな機会一万人に一人、いや人類が誕生して初めて起きた異世界に転生できるチャンスなのに!!クソ!!（注意…誰もそんなことは言っていない）

　そう焦りと絶望に苛（さいな）まれているとまたもや声がした。

「日语学习完成」

（日本語学習完了）

　そう素っ気なく言う声が聞こえると同時に。

　突然、目の前に複雑な魔方陣のような模様が浮かび上がる。

　もしも異世界転生的な展開ならばその魔方陣から僕をこの訳の分からない空間に強制連行した奴が出てきて、「私の世界を救ってください」とか言われるんだろうな～と考えつつ覚悟を決める。

　そう、もしも出てきたのが可愛い女子じゃなく醜いゴミ雄どもだった場合でもそいつを殴り殺さない、そいつを恨み殺さないことの覚悟を決めなくてわならない。

　魔方陣が輝きあたりに蛍（ほたる）のような光の粒を放つ。

　それは思わず見とれてしまう様な何とも言えない光景だった

　そんな光の粒がゆっくりと消滅していき魔方陣にいたのは、

　この空間に飛ばされる原因となったあの古びた本だった

「………。」

今日は本当に沢山驚かされた。

誰が人を通り越して物が出てくると思っただろうか。

もうビックリを通り越して、どうリアクションすればいいのかわからなくなってしまった。

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全く投稿できずすみませんでした‼

つぎからは早く投稿したいです‼

次回は待望のタイトル通りの展開になります!!

早くて明日、遅くて一週間後でしょうか🙇

早く1日一回投稿出来るようになりたいです!!

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それでは次回またお会いしましょう♪