いい意味で、タグやジャンルに縛られない作品だと感じました。
まるで映画のようなハラハラする展開、魅力的なキャラクター、一面だけでは語り切れない世界観。
筆致は淡々とされているのですが、情景が目の前に浮かぶような表現力があり、ストーリーを先に運ぶ筆力も素晴らしいと感じます。
読み始めた時には、ちょっと変わった西部劇かな?という印象でした。それが、話が進むうちにどんどんと違った顔を見せてくれる、読み進めるほどに魅力を増す作品です。世界観が独特なので、できればぜひ二話・三話と先まで読んでいただきたいです。
恥ずかしながら当方は西部劇もSFも素人なのですが、逆にいえば素人でも非常に楽しんで読んでおります。
〈名無し〉さんがこれからどうなるのか、主人公はこれから何を感じ、どう行動するのか。続きがとても楽しみです。