第壱話 転生ノ後
次に目が覚めたのは、数年前にあの糞勇者と共に、倒した魔王の居城…魔王城だった。服装も何故か、黒い女物だった。
「何故こんな場所に…」
不思議に思いながら、辺りを見渡していると大きな鏡を見つけた。
(えぇ?)
俺はその鏡を見て、自分の姿に驚いた。
黒く長い髪は、軽くウェーブがかかっていて、頭からは龍の様な角が生えている。何より特徴的なのが、整った色白のすべすべの肌に虹色に輝く双眼。圧倒的低身長…ロリの極み(女の子だった)……
「それなりに高身長イケメンとしても゛一応゛知られていた俺が、まさか女子になるとは…神様とは物好きなのだな」
意識した訳では無いが、衣服の裾を摘んで見たり、以前国で見た女の子の立ち振る舞いを真似て見たり……
(しかし俺も可愛くなったなぁ)
くるんと、横に回ってみる。小悪魔的な可愛さがある
(それより…この眼はなんだ?生前の俺より遥かに巨大な魔力を、この眼一つ一つが秘めている。まるで伝承に聞く『神眼』と言うやつか……)
まぁ、なんであれ強いのはいい事だと、鼻歌を歌いながら鏡で、転生した自分の可愛い姿を眺めていた。
ロリは危ない?魔王なんじゃないの?
……可愛いは正義だから無問題だよ!!
とか独り言を言いながら、あの糞勇者を殺す手立てを考える俺だった。
転生したら最強の魔眼使いだった。 中野 拓斗《たくと》 @nakano-takuto
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