④俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部2章~ガラポンいかさま道具!パちんこ玉赭ブロー編【カク12+なろう54合計66万PV】コレは親を殺された少年の復讐物語だと思う…
第656話 中折れといっても、決して折れているわけではない
第656話 中折れといっても、決して折れているわけではない
先ほどまで空を切っていた光の刃。
「てやっ!」
気合一閃! 振りぬかれたライトセーバーの光の刃が弧を描く。
だが、今度は先ほどまでとは違い、確実にライトセーバーの軌道は落ちてくる次元転移ミサイルにタイミングを合わせてロックオンしていた。
その距離! 50cm!
このまま一気に振りぬけば、コンドーさんは高熱の炎に身を焦がすことになるだろう。
そうすれば、コンドーさんが発するイカ臭い匂いもイカ焼きの匂いに変わる間もなく瞬時に昇天するのだ。
そうこうしているうちに徐々に縮まるコンドーさんとのランデブーポイント!
その距離‼ あと10cm!
――ああ! 待ち遠しい!
それは初めてのデートの時のようなドキドキとした高揚感をもたらしていた。
というのも、運動音痴のクロトは野球をしてもバットにボールを当てたことがなかったのだ。
三球三振!
バッターボックスの上でクルクルと回るクロトの姿は、まるでフィギュアスケートの選手のようである。
まあ……天才のクロトが飛んでくるボールの弾道をいかに計算しようとも、投球そのものが乱数ではどうしようもなかったのだ。
だが、今回の出会いは違った。
そう、この次元転移ミサイルは自然落下。その落下軌道は読みやすい!
しかも、ココは室内と来ている。
ということは!突風などといった想定外のアクシデントは起きようがないのだ。
――ならば!これは! 初ランデブーにしてフィニッシュまで確実確定なのでは?
ということで、その距離! ついにあと1cm!
いまだ二人は接していなくとも、すぐ傍にいる彼女が発する熱量でその体の先からイカ臭いお汁がポタポタと滲み出し始めてくるようであった。
そう、イメージするなら。
ラブホテルのエレベーターに乗った不倫のカップルのようなもの。
早くぅぅぅ! 早くぅぅぅ!
遅々として登らないエレベータの電光表示を見ながらうずうずとするのだ。
それはじりじりと焦げるかのような苛立ち。
ランデブーを今か今かと待ちわびる二人にとって、すぐそこの部屋までの距離が待ちきれないのである……
そんな様子の彼。
まさに我慢しきれない男のようなものであるwww
って、我慢汁じゃないからね! たんにライトセーバーの熱でコンドーさんのゴムの薄い膜が溶け始めてるのを文学的に表現しただけだからねwwwえ?全然分からない? 知らんがなwwwwそんなことwww
だが、それを見たクロトは確信した!
――ついにとらえた!
そして、コンドーさんがさらけ出す薄い膜に向かって、長いライトセーバーを一気に力強くねじ込んだのである!
シュン⤵
だが、こともあろうか、目的の膜を目の前にしてなぜかライトセーバーは中折れしたのである。
って、この状況で中折れとはwwwこの腰抜け野郎wwww
おそらく、淑女の皆さんの中には「中折れ」などという言葉を全く知らない方もいらっしゃることだろう。
というかwwwそこまで貞操観念がしっかりとしている淑女の方であれば、最初からこんな下品な小説なんて読む訳ないだろうがwww
だが、この「中折れ」という言葉を理解せずして話は前へと進まないのだ。
そう、単語の中に「折れ」とはついているが、決してポッキリと真ん中で折れたわけではない。
デジタル大辞泉(小学館)によると、「中折れ」とは「 俗に、性交の途中で、男性器がしぼんで継続できなくなること。」とある。
すなわち、シュンっとしぼんで小さくなる現象なのだ。
そして、クロトの持つライトセーバーの刃もまた、シュンっとしぼんで小さくなったのである。
というのも、すでに説明した通りクロトの持つライトセーバーはロケットエンジンのミニチュアなのである。
知っているだろうか? ロケットエンジンの燃焼時間を。
2024年のこの原稿を書いている時点で、日本が誇る最新鋭のH3ロケット。
その全燃焼時間は、なんと!105秒である。
この時間が長いか短いかはロケットに携わるかどうかで判断は変わるだろう。
だが、105秒が1分45秒であることは、どこの世界線でも不変の事実なのだ。
すなわち、宇宙へ飛び出すロケットは超強力な推進力を得るために、その燃料を短い時間で一気に燃やし尽くすのである。
そして、クロトの持つライトセーバーも同様であった。
そう、オイルバーンとは空の彼方に浮かぶ月へと向かうロケット。
そんなロケット試作機の超推進力エンジンを超小型化したモノなのである。
したがって、その筒に内包された燃料を使い切るのにそんなに時間はかからない。
おそらく1分たらず……H3ロケットよりも短い時間なのである……
当然に燃料を使い果たせば、吹き出す燃焼ガスも消失する。
すなわち、青く光る炎の刃は、突然にシュンと消えてしまうのだ。
どうやら、クロトが何度もライトセーバーを振りまわしている間に、その限界時間へと到達してしまったようである。
――しまった! 時間切れか!
突然の燃料切れに焦るクロトであったが、すでに後の祭り!
もう、ライトセーバーからは、すかしっぺの残存ガスすら噴き出さないwww
いまやライトセーバーという武器を失ったクロトの体は、降りしきるコンドーさんの雨に対して無防備となっていた。
だが、だからと言って次元転移ミサイルの雨がやんでくれるわけではないのだが、先ほどまでであっても、クロトはコンドーさんに一度たりとも接触していないのだ。
まあ、おそらく、コンドーさんの雨にはそうそう当たるものではないのだろう……
だって、人間の発射回数には限界がwwww
と思ったら、デスラーの奴!ハイテンションモードに入りやがったwwww
フォォォォォォ!
そう、デスラー砲の発射速度が先ほどよりもさらに!さらに!上がっていたのである。
それは、もう人間の想像を凌駕する。
限界突破したデスラーの意識は完全に吹っ飛び死相が浮かんでいた。
だが、両手だけは完全自動化されたツインターボエンジン搭載の餅つきマシンのように次々とコンドーさんを装填し続けていたのである。
ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド! ド・ド!ドざえもん!
もう、ドビュッシーが奏でる美しい音色すら別のものになっていた!
土左衛門のようなデスラーを見てクロトは恐怖した。
そう、彼の目にははっきりと映っていたのである。
天から降る次元転移ミサイルの雨が一枚の絨毯のように広がっている様が。
――早く逃げなければ!
だが、クロトのすぐそばでは、タカトがうずくまって懸命に改良作業しているのだ。
そんなタカトを放っておいて、自分だけ逃げるなどと言ったことがクロトに出来ようか。
確かに、この関係がタカトとビン子であれば、タカトなどビン子を見捨てて速攻で逃げ出すことだろうが、これでもクロトは神民学校の生徒会長様。責任感だけは異常に強いのである。
だからこそ、タカトに任せろといった手前、ココで尻尾を巻いて逃げ出すわけにはいかないのだ。
だが、クロトの手には武器はない。
そんな丸腰のクロトはタカトを守るため、ついに自らの体をその次元転移ミサイルの前にさらけ出したのである。
それは、まるで自分の体を盾にするかのように大きく手を広げる。
おそらく、己が体が異次元に飲み込まれようとも、タカトだけは必ず守って見せるという気概の表れだったのであろう。
いや、もしかしたら、異次元に取り込まれても、タカトだったら何とか救い出してくれると思ったのかもしれない。
だが、よくよく考えてみると……そもそもこの次元転移ミサイルはエロ本カクーセル巻きと違って取り込んだものが広がらないように異次元空間が隔離できていない。
そんな無限に広がる異次元空間の中からクロトを救い出すことができるのであろうか?
無理だよねぇ~
という事で、それを瞬時に理解したクロトは、身を盾にするのは諦めて逃げようとした。
――タカト君! ごめんねぇ~
だが、運動音痴のクロト。
その動きは少しどころかかなり遅かった。
よたよたと動くクロトの頬。
そのな頬のすぐそばに次元転送ミサイルの先端が迫っていた!
そんな時!
ヴゥインンンン! ヴゥインンンン!
激しいバイクのアクセル音が開けっ放しになっていた控室のドアから飛び込んできた。
「サイクロンクラッシャーァァァァァ!」
その影はクロトの眼前をかすめ降ってくるコンドーさんのわき腹、すなわ先端に融合加工された
「サイクロンクラッシャー」! それは言わずもがな、かつて仮面ライダー1号が使用していたジェットエンジンの搭載されたバイク「サイクロン」による体当たりである。
その速度は時速400km!
イメージしやすいように言えば、高速ノンブレーキのバイクを人に故意にぶつける技なのだ。
それはもう……自動車運転過失致死傷罪では済まされない。絶対に危険運転致死傷罪、もしくは殺人罪が適用される超危険な技なのである。
そんな「サイクロンクラッシャー」の直撃を受けたコンドーさんは、へなちょこオタクの男の子のようにフラフラと床の上に倒れ落ちていた。
キキキッーーーー!
クロトの目の前で甲高いブレキー音を立てながらサイクロンは頭の向きを180度変えた。
そして、そんなバイクがエンジンを止めたのだ。
ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド! ド・ド!……プスん!
「クロちゃん! 待たせたな!」
そう、そこに立っていたのは本郷田タケシ! その人であった!
だが、そのいでたちが少々おかしいのだ。
というのも、底の抜けた段ボールに体を突っ込んでいるだけなのだ。
そう、例えるなら、子供が段ボールで電車ごっこをするかのように、大きな段ボール箱を両手で抱え、先ほどまで自らの足で走っていたのである。
そして、このバイクが奏でる音……当然に、本郷田タケシの口が発したものである。
だからこそ、エンジン音を発している間、タケシはしゃべることができなかったのだ。
で、そんなタケシはちゃんとエンジンを停止してからクロトに話しかけ始めたwww
って、律儀な奴っちゃなぁwwww
というか……タケシの奴、外の屋台でウ〇コ酒を飲みながら立花どん兵衛と馬場と猪木の真似事をしていたのでは?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます