第654話 デスラーの科学力!(2)
で、これを踏まえて地下闘技場の控室に話を戻そう!
って、無駄に話が長えよwwww
そう、控室に積みあがる木箱の上でデスラーは気づいたのだ!
「そうか! コンドウさんか!」
古代でも島でもなくコンドウさんである。
まぁ、ここまで話した経緯で宇宙戦艦トマトに関係がないことは十分理解していただいたことだろう。
だがしかし! ココは控室!
コンドウさんの正体が分かったとしても、そんなものがここにあるわけはない!
……などと、読者の皆さんは思ったことだろうwww
だが、あるんだなwwwこれが!
今や、デスラーの足元に転がる正方形の銀袋。
まるで紙吹雪でも舞散らしたかのようにあたり一面に広がっていた。
というのも、先ほどアジャコンダが木箱に突っ込んだ際、その箱の中に詰め込まれていた内容物が勢いよく飛び出したのだ。
そう! この飛び出した銀袋こそがコンドウさん! その人だったのである!
しかも! 一人や二人などといった数ではない!
いまや控室のいたるところにコンドウさんが、所せましといらっしゃったのである!
確認できるだけで、その数……約10万!
ちなみに近藤さんが一番多い県は愛知県で、県内に約78,200人いらっしゃるらしい。
という事は……やったぁぁ! 愛知県に勝った!
We~♪ are~♪ the Champions~♪my~♪friends~♪
And we'll keep on fighting till the end~♪
って、クィーンかよ!
いやいや、彼こそ最後まで戦い続けるライオンキングなのである!
というのも皆さんはご存じだろうか!
ライオンのオスが一日に発射するデスラー砲の回数を!
その数、実に50回! 当然、それは1日の発射回数である!
というか……どれだけ絶倫やねん!
作者など1日2回で限界だというのに……
そう考えると、いかにライオンのオスが凄いのかが分かってもらえたと思う。
だが! 驚くことなかれ!
年を取ったとはいえデスラーもまたライオンキング!
一日の発射量はライオンに引けを取らなかったのである!
木箱の上に仁王だつデスラーはタコさんウィンナーの匂いだつ砲塔にコンドウさんをかぶせると、その根元を掴んで勢いよく引っぺがしていた!
びしっ!
伸びきったコンドウさんの弾む音!
ドビュッシー♪
ついで奏でられた音楽が終わるや否や、デスラーはタコさんウィンナーの砲塔に次の真新しいコンドウさんを装填していた。
「第二波!発シャァァァァァぁ!」
びしっ! ドビュッシー♪
びしっ! ドビュッシー♪
早い! 早すぎる!
びしっ! ドビュッシー♪
びしっ! ドビュッシー♪
木箱の上で次々と弾けるコンドウさん!
今やアジャコンダにめがけて白いミサイルが飛びまくっていた!
そう! それはミサイル!
デスラー砲ではなくミサイルである!
そのミサイルたちがアジャコンダの体を襲っていたのだ!
ちなみにデスラーが放つデスラー砲は回数が打てる分……薄いのである。
そのため飛距離が出ない。
ほんのちょびっと飛ぶと、直ぐに失速してしまうのだ。
その距離、10cmほど……
そのため、デスラーの足元には水玉模様ができていた。
一方! 宙を舞うのは、無数のコンドーさんミサイル!
それは、デスラーによって投げ捨てられたコンドーさんたちのなれの姿であった。
だが、そんなコンドーさんたちが木箱の上から重力に縛られアジャコンダめがけて降り落ちるのだ。
その数……数百以上!
ドビュッシー♪
ドビュッシー♪
いまや、まるで矢嵐のように降り注ぐコンドーさんたち!
そんなミサイルの先端がアジャコンダのツルツルとしたお肌に触れた瞬間のことである。
ごぼっ!
ごぼっ!
というイメージに近いのだが、まったく違う……そう、いうなれば全くの無音……
一切の音すら立てることなくアジャコンダの表皮の上に黒い丸が描かれていた。
それはコンドーさんを中心とした円。
しかも、その丸い円ごとにアジャコンダの肉がえぐり取られていた。
いや……えぐり取られるというより、突然に消えたのだ。
いうなれば、アジャコンダの肉とともに空間がパッと消失したのである。
しかも、開いた暗黒空間に重力にとらわれたコンドーさんたちが次々と沈んでいくのだ。
その様子はまるで、マクロスでいうところのフォールドインそのもの。
音もなく消えていく……
しかし、コンドーさんが消えた穴からは、遅れてアジャコンダの魔血が大量に吹き出していた。
「しゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁしぇぇぇぇぇぇぇぇぃ!」
いまや控室の中にアジャコンダの悲痛な悲鳴が泣き響く。
黒い穴が無数に開いた彼女の体。床の上を激しくのたうち回る。
そんな床の上には、アジャコンダの表皮からデフォールドしたコンドーさんたちが無数に力なく横たわっていた。
その姿……どこからどう見ても……ベッドの上でよく見る使い古したコンドーさんたちのなれの果て……
一体、このコンドーさんたちのどこにこんな力があったというのであろうか……
そう、このコンドーさんこそ次元転移ミサイル!
デスラーの科学力の粋を集めて作られた代物である!
え?
デスラーにそんな科学力があったのかだって?
そんなのねぇよ! あるわけないだろうwwww
当のデスラーでさえも、このコンドーさんにこのような使い方があったとは知らなかったのだ。
というのも、このコンドーさん……本来は使いまわしのきくコンドーさんとして作られたのであった。
道程を早々に卒業した諸君であれば思ったことはないだろうか、デスラー砲を発射するたびにコンドーさんを取り換えるのは面倒くさいと。
かといって、発射のたびに取り替えておかないと事故が起こりかねない。
ならば、安いもので我慢しようとすると……どうにも生の感触とは程遠くなるのである。
やはり0.01mm!(2024年においては) それは異次元の薄さなのだ!
しかし当然に、その性能同様にお値段もそこそこする。
ライオンのように頑張る男性諸君のお財布には超厳しい代物なのである!
そこで、ライオンキングたるデスラーは考えた。
何度でもデスラー砲を発射できるコンドーさんを開発すればめちゃくちゃ売れるんじゃないだろうかと!
早速、コンドーさんの先端に魔物組織である
その胃袋はタカトがエロ本カクーセル巻きでも使ったとおり異次元に通じている。
すなわち、コンドーさん内で発射されたデスラー砲は、そのまま
これにより、何度もデスラー砲を発射することが可能になった!
と思われた……
そう、デスラーは己の大きさを失念していたのであった。
というのも、デスラーの砲塔はタコさんウィンナーのようにとても小さかったのだwww
自身のサイズで計算されたコンドーさん……自分が装着すると先端と砲塔との間には液だまりができていた。
だが……一般人が使うと、それはピチピチwww先端の液だまりなどできる余裕もなく完全にフィットしたのだ。
それは、砲塔と
もう一度言う……
途端、ムンクの叫びの様にビローンと伸びた男の顔がコンドーさんの中に消えていく。
ベッドの上でそれを見る女……先ほどまで桃色の吐息を漏らしていたにもかかわらず、その唇からは青い絶叫が発せられていた。
これが俗にいう「ベッドの上のムンクの叫び」現象である。
ということで、めでたくコンドーさんを装着した男たちは次々と異次元空間に吸い込まれていったとさwww
ちなみに、タカトのように異次元からモノを取り出す方法は確立されていなかったため、吸い込まれた男たちはいまだ現世に戻ってきていないという逸話付きwwww
そんな超!危険なコンドーさん……当然に返品につぐ返品の嵐。
しかし、返品されたコンドーさんを病院内に置くことを許されなかったデスラーは、密かにこの地下闘技場の控室に隠したのである。
その数、約10万個wwwwって、作りすぎやwwwだって、本当に売れると思ったんだもんwww
で、そんな10万個のコンドーさんの収まった木箱がアジャコンダの突撃によって砕け散ったのだ。
舞い散るコンドーさんのパッケージ!
そして、木箱の上で仁王だつデスラーは、これ幸いと一つの銀袋をつまみ上げたのである。
もう、これで分かってもらえたかな。アジャコンダがもがき苦しんでいる理由が。
え、まだ分かんない……
ここまで書いて分かんない?
もう、仕方ないな……
デスラー砲を発射しようとしたデスラーは、砲塔に装着されたコンドーさんを無理やり引っぺがした。ここまでは既に説明したよね。
では、引っぺがされたコンドーさんはどうなっているのでしょうか?
そんなコンドーさんに目を向けてみると……あら、不思議www裏返っているではありませんか!
そして、デスラーはというと、次なるデスラー砲の準備のため新たなコンドーさんを装填していたのだ。
デスラーの手という束縛から解放されたコンドーさん……
裏返ったコンドーさんは自由に宙を舞っていた。
だが次第に向きを変えていく。
そう、液だまりの先端に融合加工されていた
控室の空間に白いコンドーさんミサイルの雨が降っていた。
そんなミサイルの先端がアジャコンダに触れるのだ。
途端にその周囲のものが異次元空間へと取り込まれた。
だが、もし、これがタカトの作ったエロ本カクーセル巻きであれば対象物を無限に取り込むことができるため、アジャコンダの体そのものを全て取り込んでしまっていたことだろう。
だが、この次元転移ミサイルはデスラーの作である。
当然に、アジャコンダの巨体など取り込むことは不可能。その取り込む量に限界があったのだ。
触れた周囲の肉をわずかに異次元空間に取り込むのが関の山……
だが、アジャコンダからすれば、自分の肉が次々とえぐり取られていくのである。その激痛やいかに。おそらく耐え難いものだろう。
これがもし、体全部吸い込まれていたとすれば、彼女は異次元空間で生きていられたかもしれないのだ。
それが、肉をえぐり続けられれば、当然に彼女の命もおのずと消えるしかないのである。
すでに床に上に横たわるアジャコンダの体はピクリとも動かない。
その巨体の下からは止めどもなく紫の魔血が流れ出しているだけであった。
もう、アジャコンダとの勝負は既についたと思われた。
だが、木箱の上でデスラー砲を発射し続けるデスラーの意識は既に異次元にトリップしていた。
もう、彼には何も届かない。
そして、彼もまた何も見えていなかった。
ただひたすらに……
ビシっ! ドビュッシー♪
ビシっ! ドビュッシー♪の繰り返し。
意識が薄れゆく中の反復活動!
コレこそ日頃からの鍛錬のなせる業なのである!
おそらく今のデスラーの眼にはお登勢が散らす枝垂れ桜が見えていたことだろう。
「オウ‼ オウ! オウ! この金さんの桜吹雪! 散らせるものなら散らしてみやがれ!」
控室の中に舞い散る桜吹雪……
いや……コンドーさんという名のゴムの雨。
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