第653話 デスラーの科学力!
そんな時、積みあがった木箱の上から高らかな笑い声が響いてきた。
「わはははははははは! 見たか!デスラーの科学力を!」
そう! この攻撃こそ!デスラー総統から放たれたものだったのである!
って、あのデスラーにこんな芸当ができたんかいな!
まぁ、確かにデスラー本人が一番驚いていたのだwww
――ま、まさか、私にこんな力があったとは……まぁ……天才とはいついかなる時もその才能をひけらかさないものだからなwwwwわはははははははは!
というのも、このほんのちょっと前、サンド・イィィッ!チコウ爵がアジャコンダに追いかけている時のことである。
その様子を見たデスラーはとっさに思ったのだ。
――サンド・イィィッ!チコウ爵が危ない!
せっかく作った第三世代の融合体。
こんなところでつぶされてしまってはもったいない。
まだ、朝食のサンドイッチを彼に作らせていないのだから。
だからこそ、サンド・イィィッ!チコウ爵を救うためにもう一度デスラー砲を発射しなければならないと考えた。
考えたのだが……
デスラー砲のトリガーは手元にあれども、その発射砲がないのである。
そう、このままではデスラー砲は撃てない……
――ならば、どうすればいいというのだ!
デスラーは焦った。
だが、腐ってもツョッカー病院の副院長、そして、融合加工コンテストの審査員長を務める男である。
だから、頭はキレる!
キレっキレっにキレるのだ!
――わはははははははは! 砲塔がないのであれば、別の砲塔を用意すればいいだけではないか!
実に単純な話!
今やズボンをはいていないデスラーの下半身にはビンビンになっているタコさんウィンナーが砲塔を上下させながら今か今かと発射の合図を待っていたのである。
ならばと、タコさんウィンナーのもつ砲塔をアジャコンダに向けた。
そして! 満を持して! デスラー砲のトリガーを引いたのであった!
カス……
しかし、デスラーの熱い思いとは裏腹にタコさんウィンナーの砲塔からはデスラー砲は発射されなかった……
――そんな馬鹿な!
ためしにトリガーを何度も引いてみたが、やはり出ない……
――なぜ? 砲塔の違いのせいなのか? いや、そんなことはない! 万物皆共通!穴兄弟!
これにはデスラー自身もあせった。
――年か? やはり年のせいか?
一瞬、そう思いもした……だが、昨日の夜は、部屋中に貼ったお登勢の桜吹雪をみながら発射に成功していたのである。
――ならば何が違う! 昨日と今とで何が違うんだ!
おそらく何らかの発射条件が欠落しているにちがいない。
それさえ分かれば……それさえ分かればデスラー砲を発射できるはずなのだ。
瞬時に、昨日の状況を思い起こしたデスラーは、ハッと気が付いた。
「そうか! コンドウさんか!」
古代でも島でもなくコンドウさん!
あれ? 宇宙戦艦〇マトにコンドウさんなんて出てきたっけ?
確かに新選組の名前は多く出てきたけど……近藤勇はいなかったような……あっ!榎本勇か! どうやら、榎本武揚と近藤勇を合体させたようである。なるほどwww
って、この話となんか関係あるんかい!
えっ? まったく関係ございませ~んwww
それなら一体何だというのだ!
もうwwwコンドウさんと言ったらコウドウさんですよ!
そう、男女の交わり、いや、今はそう言ってしまえば性差別になるのだろう。だって……男と男の交わりだってあるのだから。
では!言い直そう! 人と人との交わり……いや待てよ……中には羊やらロバやら車のマフラーやらを対象にする人もいるというではないか。
ええい! もう面倒だ! コンドウさんとはHをするときの頼もしい味方である!
もう一度言う! Hである!
そして、そのHの前には何が存在しているか!皆さんはご存じだろうか?
そう!アルファベットでHの前に表記されるのはGである!
だが、今回は「ジー」とは発音せずに「ジイ」と発音してくれたまえwww
古今東西……Hにたどり着くことができなかった男はGにすがるのだ……
だが、Gのやり方一つにしても千差万別!人それぞれ!人の個性というものが現れるものである。
いうなれば、それはGを通した自己表現といっても過言ではないだろう!
で!
このデスラー……当然ながら今までの人生で一度もHに行きついたことがない寂しいジジイである。
だからこそ、夜な夜な部屋中に貼ったお登勢のポスターを見ながらGを行っているのだ。
だが、年を重ねるうちにGも初代GンダムからユニコーンGンダムへと進化を果たしていた。
おそらく、読者の中にはユニコーンGンダムを知らない人もいるだろう。
ウィキペディアによると、
『フェイスガードの被覆によってツインアイの露出域が非常に細いことが特徴となっている「ユニコーンモード」で運用される。NT-Dシステムがニュータイプを感知することによって機体のリミッターが解除され、全身の装甲が展開して内部フレームが拡張し、ブレードアンテナがV字型に展開してフェイスガードが頭部に収納されてガンダムタイプの顔が現れ、真の姿「デストロイモード」に“変身”する。』
と記載されている。
要は通常時においては全身を薄い装甲によって覆っており、一旦、暴れん坊モードに入るとその装甲を脱ぎ捨てるのである。
そう、何をやいわんや! デスラーのGもユニコーンモードなのだwww
夜な夜な、デスラーの持つタコさんウィンナーの小さな砲塔をコンドウさんの薄い皮膜が包み込む。
そして、壁に貼られたお登勢という恋焦がれる敵を前に一戦、一戦、交え始めるのだ。
これこそが大人の戦い! コンドウさんを買う事が出来な子供には到底真似することができない戦い方である。
というか……本来、コンドーさんの職業は性感染症を防止するという尊い仕事のはず。
粘膜同士の接触による性病を防ぐのがその役割のはずなのだ。
だが、壁に向かうデスラーは一人で戦っている。
当然、そこに恋愛の情を募らせる相手などいやしない。
となれば、この状況でコンドーさんの出番などありはしないのではないだろうか。
だが、それでもなぜか、デスラーはコンドーさんによって砲塔を覆うのであった。
それは……大人のたしなみ……発射されたデスラー砲で壁のポスターが汚れないようにするという気づかいなのかもしれない……
だが、本来、その程度の事であればティッシュで事足りる。
そんなことはデスラーにも分かっている。
分かっているのだが、デスラーはツョッカー病院の副院長!
金はある!
しかも、この上、デスラーという男……お登勢以外に趣味という趣味がないのだ。
そして、そのお登勢といえば大銅貨5枚!(500円!)の連れ込み宿「ホテルニューヨーク」で働いているのは周知のとおりである。
だから、一か月、毎日通ったとしても大銀貨1枚と銀貨5枚(1万5千円)の計算で十分。
ツョッカー病院の給料からそれを支払ったとしても、毎月、大銀貨3枚(3万円)は残る計算なのである……って、普通の週休二日の時給換算したら大銅貨3枚(300円)以下wwwwタケシの時給よりも安いやないかい!
まぁ……それはさておき……
本来、ホテルニューヨークに毎日通っていればデスラーはG行為などする必要はないはずなのだ……
だが、あのお登勢にしてデスラーは出禁を食らっていたのである。
というのも、毎度毎度、お登勢に「妖精の蜜」で作られたホレ薬を飲まそうとしていたのである。
ちなみに「妖精の蜜」はレアアイテム中のレアアイテム。
騎士の門の中にある妖精の村でしか作られない貴重なものなのである。
そんな貴重なものでも治療のためという名目で病院には優先的に供給されていたのだ。そんな貴重なものをデスラーは私的にくすねて、ホレ薬にしていたのであるw
だが、対するお登勢は北斗シイタケの伝承者!
そんなホレ薬など飲んだとしても、鼻をつまんでフンとすればあっという間に枝垂桜のように垂れさがった乳から放出されるのであるwww
そして、余った片乳でデスラーのタコさんウィンナーの砲塔をビシっとシバキながら「フン! そんなものが私に効くと思っているのかい!」と、鼻で笑うのだ。
だから、何度、試そうともお登勢がデスラーにホレることはなかった。
その回数……ゆうに数十回……その使った妖精の蜜の時価……大金貨にして数千枚(数十億円)www
あほや……コイツ……絶対!アホや……
というか、数十回ってシツコイ!
確かにシツコイのだが……その程度のことぐらいで、懐の深いお登勢がキレることはなかった。
だが……しかし……ある時……デスラーはお登勢の逆鱗に触れてしまったのだ。
そう、ホレ薬を間違って他の女奴隷のコップの中に入れてしまったのである。
当然に、その女奴隷はデスラーに夢中になった。
そして、事もあろうか、ホテルニューヨークから足ぬけしたのである。
だが、ここは吉原よりも厳しい奴隷宿……
当然に連れ戻され……その命を落とした……
その様子を見るお登勢は奥歯をかみしめる……というのも、奴隷であるお登勢にできることなど何もありはしなかったのだ。
だが、お登勢にとってホテルニューヨークの仲間は家族も同然……
自分の命よりもはるかに重い……
そんな大切にしている仲間の命が消えたのだ……
しかも、その死の原因がデスラーのホレ薬であると知ったとしたら……お登勢の激しい怒りは想像に難くない……
そんなもので、デスラーは壁に貼られたお登勢に向かってG行為をするしかなかったのである。
今にもデスラー砲が発射されそうになる暴れん坊!
そう!ユニコーンGンダムでいえば、NT-Dシステムがニュータイプを感知することによって機体のリミッターが解除され、全身の装甲が展開して内部フレームが拡張している状態!
デスラーの砲塔もまた、コンドーさんに覆われ固く拡張していた!
そして、満を持してデスラーはコンドーさんという名の薄い装甲の付け根をもって一気に引きはがそうとする!
だが、仕事熱心なコンドーさんは引き剝がされまいと懸命に頑張る!
はがれろおぉぉぉぉぉぉぉ!
いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
だが、ついに伸びきったゴムが勢いよくはねるとともに小気味のいい音を響かせたのだ。
ビシっ!
そして、ついに真の姿「デストロイモード」が現れたwww
ドビュッシー♪
今や、奏でられたメロディとともに、壁に貼られたお登勢のポスターからは飛び散った白花粉がゆっくりと垂れ落ちていたwww
って、大人のたしなみはどこに行ったんだよwww
えっ? 大人のたしなみ?
何言ってんですかwwwコンドーさんはお登勢の乳ビンタの代わりですよwwww
そう、お登勢の事を忘れられないデスラー。
G行為を重ねても、あの感触が忘れられなかったのだ。
あのビシっと乳でしばかれる感触を……
どうやっても、あれだけは脳内で補完することはできなかった。
そこで、研究に研究を重ねていきついた先が……コンドーさんだったのである。
そう!これこそが!デスラージGのたしなみなだったのであるwwww
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます