Back to the Dawnを遊んだ感想


 発売は実は結構前なのだが、今更感想を書いてみる。

 このゲームは現在は主人公がキツネのトーマス君しか選べないが、無実の罪で投獄されたトーマスが脱獄を試みるほのぼの刑務所ライフシミュレーションである。刑務所内での生活なので場所への制限は時間ごとにありますが、そこでなにをするかは概ね自由なやつです。

 ちなみに登場人物はもれなくみなさん動物の擬人化です。いや一応人間も一人だけいる……のかな? 多種多様な二足歩行の連中と付き合ってもいいし腕力にもの言わせてカツアゲして嫌われてもいいし、意味もなく喧嘩売ってもいいです。ただトーマス君は初期だと割と貧弱なので、殴りかかると大抵医務室送りにされるけど、その医務室に行くって行動自体にも意味があったりなかったりするのは、ほほーぅってなる点だった。

 夕飯のワッフル食べてシャワーを浴びてから、さぁどうすっかなと自由時間の使い道を思案するときが本当に安らげるので没入感がなかなか凄い。やることできることが膨大なので、最初はいくら時間があっても足りないし体力ないし健康維持するの大変だしメンタル病むし金がないしとにかく金がないどうすんだよこの金みたいなゲームになるんだけど、その四苦八苦を楽しむゲームではある。所々ショーシャンクの空にとかのネタもあるのが楽しい。

 メンタルに傷を負ったら酒ガバガバ飲んで横になっているのが一番手っ取り早いし、健康を損なってきたら牛乳とリンゴを大量摂取しろというのは塀の外でも刑務所でも同じなのですが、いかんせん刑務所でそんなものが無料で用意されているわけがない。だから金である、このゲームで一番大事なのはとにかく金なのだ。愛や友情より大事かと言われるといやぁそんなことはないんですが、生憎と愛と友情を届けてもらうのにも金が必要な獄中暮らしの身なので、つまりやっぱり金で自分の身を守るしかないのであった。

 メインストーリーも、そしてそのゴールである脱獄もそうなんだけど解法が一つじゃない。あるアイテムが必要だ、というクエストが来ても入手法が色々あるし、なんなら入手しないで無理に通す方法も結構あったりする。刑務所内で積み重ねたものが答えに繋がることが多くて、なるほどこいつぁ楽しいってなる。脱獄方法なんて特に、新しい場所に行くとここになにかあるんじゃないかと観察して本当に刑務所内で脱獄企てている気分になる。行動しなければ時間が進行していかないので、座ってじっくり、脱獄方法を考えることもできたりする。

 これやるとヌルいって行動が一つだけあるのだけど、これは救済措置なのかなぁと思っています。あとこのゲーム、アプデで周回機能が追加されてスキルを持ち越せるようになったのだけど、持ち越しなしの方が各ルートを楽しめると思う。どうしてもスキル集めていくともの凄い簡単な作業になってしまう。

 ということでやろうBack to the Dawn。パンサーのボブも待ってます。

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