反転世界

@yuNa1905

出会い

いつもと何も変わりのない心地よい雲一つない日。いつものように日常が過ぎていく。僕はそう思っていた。アイツと会うまでは、、、


〜縦浜高校2年C組〜

和馬「おはよう」

慎二「おっ和馬おはよう!いつも通り眠そうだなーお前は!」


俺の名前は反町和馬

縦浜高校に通う高校2年。

そんでこいつは中学から仲良くなった神谷慎二。

いつも俺とつるんでる。所謂、親友ってやつだ。


慎二「明日から春休みなんだから、テンション上げてこうぜ!」

和馬「春休みって言っても、何もすることねーだろ。2週間しか休みねーし。しかも、俺はバイト三昧確定してんだよ。テンション上げる必要もねーよ。」

慎二「まぁーそういうなよ!つまんねー学校にくる必要もねーしさ!バイト終われば自由なんだしよ!な?テンション上げよーぜ!」

和馬「はいはい。」

こいつはいつも、元気でポジティブなやつだ。俺はこいつのそんな所に惹かれて、いつもつるんでいる。そして今では親友と呼べる関係になったわけだ。


校内放送「終業式が始まります。各生徒は、体育館に集まってください。」


慎二「よし!そろそろ終業式が始まる様だし、体育館に向かおうぜ!」

和馬「ああ、そうだな。」


こうして終業式も無事に終わり、俺たちは教室で担任の春休みの過ごし方について聞いていた。


キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り響いた。


担任「それでは、これで今学期は終了!

お前ら問題起こして3年に慣れないなんてつまんないことするなよ!」

担任の言葉と同時に、飛び交う様にみんなは席を立っていった。

慎二もまた、みんなと同じ様に俺の元へ一目散に向かって来た。


慎二「なぁ和馬!これからゲーセン行こうぜ!せっかく早く帰れんだし。さっそく遊んで行こうぜ!」

和馬「わりー俺これからバイトなんだわ。また今度な。」

慎二「なんだよ、終業式早々にバイト入れてんのかよ。親友の俺より、バイトって訳ねー、、、って冗談だけど!じゃあまた連絡するわ!バイト頑張れよ!」

和馬「おう。じゃあな。」

俺は慎二と別れてバイトに向かった。


〜バイト後帰り道〜

和馬「あー今日も疲れたなー。witterでも見るか」

witterとは、SNSのアプリでメジャーになってるアプリ。若年層から高年層までこのアプリを活用している。

(みんな今日は遊び行ってるやつ多いなー。春休みだからって羽伸ばしすぎだろ。)

俺は帰り道、witterで見たウィートに自分を照らし合わせて少し嫉妬していた。バイトを入れたのは自分だが、バイト先は人手不足で、店長からもどうしてもと頼まれていたから仕方がない。

嫉妬しながらも、自分のお人好しにも呆れながら、そのまま俺はスマホをいじりながら歩いていた。

その時だった。不可解なことが起きたのは。


(ん?なんだ前から人がきてんな。まぁ向こうはこっち向いて歩いてるし。俺が避けなくても避けるだろ。)

俺がそう思ったその時だった。

「!?」

(あれ?あいつ、、、俺をすり抜けなかったか?)

この時俺は不可解な現象に対し、不思議な思いと共に、何か懐かしい感じた。

(何だこの感じ。どこか懐かしい。そんな遠くない昔の感じがする。)

その事に思考を取られていた俺が我に帰ったときには、あいつは俺から見えなくなっていった。


和馬「何だったんだあいつは。俺の勘違いなのか?まぁいいか。疲れてるし帰ってゆっくりするか。」

そして俺は、バイトの疲れを癒すべく、家に向かった。


そしてこの時はまだ俺は気づかなかった、これから長い春休みになるということを、、、

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