編集済
第2話 後編への応援コメント
はじめまして。拝読するのがすっかり遅くなってしまい申し訳ありません。このたびは「漢詩や和歌、俳句を下敷きにした小説 募集」の自主企画へのご参加、ありがとうございました!
あああ、素敵な作品を拝読出来て嬉しい……! というのが、読後一番初めに頭の中で浮かんだ言葉でした。言葉じゃないですね叫びですね(笑)。
浅学なもので、元とされた能楽や平家物語のお話も知らず、平 忠度という武将もこのお話で初めて知りました。ですが、それでも十分この物語を堪能できたのは、作者さまがところどころで入れて下さった説明がとても分かりやすく、また同じくらい、主人公の忠度や舞台である平安時代末期の描写が素晴らしかったからかなと思っております。この世界観に初めて触れる私のような者でもぐっと物語に引き込む筆致。本当に素敵でした。
また、物語の最後の締め方が本当に美しくて素敵で……! それまでに積み重ねてきた桜に関するエピソード、葉桜とのやり取り、全てが物語の最後に結実し――そして死に際の彼をそっと彩る、桜のような白い雪。まるで映画のワンシーンを見ているかのようでした。
そして物語を最後まで読み終わった後、もう一度作品タイトルやキャッチコピーを拝読すると、更にぐっときてしまいました。このタイトルはそういう意味かと。
長々と取り留めないコメントを失礼いたしました。素晴らしい作品を拝読出来て嬉しかったです。重ね重ねになりますが、自主企画へのご参加、ありがとうございました!
作者からの返信
嬉しいコメントをいただき、ありがとうございました。
これは、とにかく平忠度が好き、という気持ちだけで書きました。(笑)
短い話でしたので、原作の平家物語の雰囲気が伝わらないのでは、とも思いましたが、分かりやすいと言ってもらえて本当に良かったです。
☆まで、ありがとうございました。
第1話 前編への応援コメント
「コメディーお江戸でござる」という番組に御出演された事はございますでしょうか(笑)
冗談はさておき、能楽って実は小説を書くネタの宝庫なんですよね。
話も短めで古典としては手軽に読めるし、所謂、序破急の展開も参考になりますしね。
昔、謡曲の「紅葉狩り」やら「殺生石」を参考にして小説を書いた事があります。
ラノベ書く方は民俗学的な本や能楽をもっと見ればいいのにと思っているので勝手にシンパシーを感じさせて頂きました。
『平家物語』は底本で内容が全然違ったりしますね。『剣巻』を何冊か見比べたら内容が違くて驚いた事があります。
作者からの返信
懐かしいですね。伊東四朗さんたちを相手に解説をしておりました。(笑)
残念ながらわたしは実際に能を観たことはないのですが、林望さんの能の解説書を読んで、観たような気になっています。
能も平家物語も、使われている言葉の面白さ、物語の展開など参考にしたいところですね。
第2話 後編への応援コメント
吉川英治の新平家物語では、わりと遅めの登場をして(清盛自身もそういえばこの子いたなぁという感じだったような)、いかにも武人という感じで活躍した人、というのが私の平忠度に対する印象です。
和歌も愛する武将だったとは、知らなかったです。
全体的に、平氏政権末期のあの無常感、やるせなさが漂っていて、良い作品だと思います。
敢えて申せば男女の情愛面の描写が、より一層、死や滅びとの対比が際立たせる感じで良かったです(私には書けないなぁ……そもそも女の人、尼さんしか書いたこと無いし)。
ラストが特に――切ない作品でした。
作者からの返信
うれしいコメント、ありがとうございます。
平家物語の中でこの平忠度が大好きなので、コメディ抜きで書きたいと以前から思ってました。
前後編あわせた4エピソードで春夏秋冬を描きたかったので、ラストの一の谷の合戦が行われた日も調べずに書いたんですが、幸い旧暦の2月だったようで、史実としてもそう大きな齟齬はなかったかな、と思います。
第2話 後編への応援コメント
平家物語の忠度の都落ちは何とか知っていて、能の演目は内容を知っているだけで見たことはない程度でした。
杉浦さんのこのお話で、葉桜の存在を介して忠度の人間としての魅力が深く印象に残りました。行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵の主ならましの歌が、深く心に染み入りました。これまでは死を前にして風雅な武者だなぁ、と思っていたのですが、その心情を覗き見えた気がします。
私の中で、能の演目で旅の僧に声を掛けた老人が、葉桜にとって代わりました。
作者からの返信
歌人としての忠度は、後世に自分の作品をひとつでも残したいと願う点で、わたしみたいなモノを書く(まあ趣味で、ですけど)人間にはすごく心情を理解できる気がします。
たしか、作家の林望さんだったと思いますが「忠度が右腕を切り落とされたというのは、もう歌を書くことが出来なくなったということだ」という文章が頭に残っていて、最後の場面に繋がりました。
自分が齢をとるにつれ、どんどん好きになっていく武将です。
第2話 後編への応援コメント
ヒナさん
ぐぐぐ…。
ええいっ、普段はなかなか誰にも差し上げない★★★をくれてやるうう!
持ってけっ!!!
…はっ、つい逆上してしまいました。
とにかく、お見事な話でした。
もっとゆっくり読みたい気がします。
ボリュームを四倍くらいしてもらって…(笑)。
あ、このコメントそのままレビューに使いまわしますからね。
とにかくえろ作家・水ぎわ、完敗いたしました。
作者からの返信
おおう! これはありがとうございます。
でも、どうやらこれで杉浦ヒナタ、今年のシリアス成分を使い切った模様です。
ということで、また明日からはユルユル路線に戻る事になると思います。(笑)
(平家物語は好きなので、また何か書きたいと思っています。そのときは読んでやって下さい)
第1話 前編への応援コメント
平家物語は情けないことに吉川英治版を途中で挫折して以来、ずっと未読なのですよね。漫画などの過剰演出での偏った知識しかないので平教経ぐらいしかわからないという(笑) なので勉強させてもらいます。
そしてコメディを抜いても濡れ場はしっかりと残すのが杉浦ヒナタさんらしい!
個人的には硬派にしてもヒナタさんのおもしろさは変わらないと思っています。
作者からの返信
実はわたしも、小説の平家物語は読んだことがないです。
格好つけて言う訳じゃありませんが、平家物語は原文を読むのが一番面白い!
祇園精舎の鐘の聲~で始まる、超・名文ですから。
やはり琵琶法師によって語り伝えられたからでしょう、声にだして(実際に出さなくてもいいですけど)読んでみると、すごくリズムが心地いいです。
源氏物語はストーリーは面白いんでしょうけど、ちょっと気を抜くと(役職名ばかりで)これは誰? となりますが平家ではそんな事もありませんし。
コメディ要素抜きでも面白い、と言ってもらえるのはうれしいです。でもさすがにエロっぽいのも抜きでは、無理かも。(笑)
編集済
第2話 後編への応援コメント
皆さん、忠度公と葉桜の愛情に感じられたようですが、自分は和歌を通じた俊成公とのやりとりも心に残りました。
血まみれになった忠度を、公卿の俊成はどう感じていたか…、師弟のやりとり…、そして歌を通じてどのような交流をしていたのか…。和の心は美しいですね、漢学まみれの自分が言うのも変ですが…。
追記:まあ、そんな話(幽霊譚)があったのですか、知らんかった。
それにしてもよくご存知ですね、凄いなぁ。
作者からの返信
こんな時代でなければ、忠度の歌は作者の名前と共に、後世まで残っていたでしょう。
それを思うと、自分の歌を当時の政権に忖度して?「よみ人知らず」とされた忠度の心中はどうだったんでしょうか。
恨んだのか、それとも歌が残ったことを喜んだのか…。
実際、能楽の「忠度」では、それを恨んで化けて出てますけど、でも、そんな男ではなかったような気もするんですけどね。