第17話
ポップコーンキャッチの修行はとても地味だが今の自分にはピッタリだと言うことが分かった。鉄化した状態でやる事で鉄化にも慣れ重りを付けてのスパーリングと変わらないのでトレーニング2もなる、そして動体視力に身体能力が追いつけばそれだけで十分に戦えるようになるだろう。
「これこのトレーニング1つで大分俺の為になってるってのは分かったけどこれだけで良いのか?」
かなりキツイと聞いていたのでこれだけなのかと疑問に思った。
「そんな訳ねぇーだろうが。まぁとりあえずそれが終わったらもう出来ないって所まで筋トレしろ」
恐らく鐡華の限界を知りたいのだろう。
「分かったよ」
そうしているうちにポップコーンキャッチのトレーニングが終わり10分程休憩をしたら筋トレが始まった。
「これでも格闘技は やって来たんだ。そこそこ出来るぜ?」
そう言いながら筋トレを始めた。先ずは腕立てからだ。
「1、2、3、4、、、、」
転生前は柔道とシステマをしていたので基本的なトレーニングなら普通の人よりは出来るだろう。
「100!、101!、102!、103!」
そろそろキツくなってきた。
「らぁー!104!、105!、、くぅ!ダメだ〜!」
記録は105回だった。そこまで悪い記録では無いだろう。
「なんだそんなもんしか出来んのか!俺ならこの歳でも1000は行くぞ!?」
見るからに化け物のフォルトと比べなで欲しい。
「これでも、、、頑張ったんだぞ!?」
鐡華は息を切らしながらそう叫んだ。
「まぁいい。じゃあ次は腹筋だ!」
そう言いフォルトは鐡華の上を掴み起こした。
「りょーかい!」
声を出し無理やりやる気を出させる。
「行くぞー!1、2、3、4」
腹筋は284回だった。その後も背筋、スクワット、懸垂と基本的なトレーニングを限界までやる事になった。
「よーし。だいたい終わったな。それじゃあ明日は今やった限界より5回多く全部やれ。」
突然そんな事を言ってきた。明日になれば筋肉痛もあるだろう。そんなに出来るだろうか。
「筋肉痛とかあると思うんだが…」
そう不安そうに言うと
「安心しろ。筋疲労軽減の特性ドリンクがある。それで筋肉痛は何とかなるだろう。必要なのはお前の根性だけだ!」
フォルトはそう言い笑っている。お前なら大丈夫だろうと言わんばかりだ。
「あ〜分かったよ!あんたの期待に答えてやるよ!だから見とけよ!?」
そう言い自分を鼓舞した。
「よし!次は飯だ!肉メインで限界まで食え!」
そう言い山のように肉が目の前に置かれた。
「これ全部食うのか!?」
とても1人で食べる量では無い。
「吐いても無駄になるからな。吐く直前まで食え!」
吐く直前とはどうなのだろうか。ちょっと動いたら吐いてしまうのではないだろうか。そんな事を考えながら食べ始めた。
「身体をでかく強くするにはいくら鍛えまくっても食わなきゃ身にならんからな。」
確かにそうだと一生懸命に食べた。
華と鐡*万物の霊長(アルストロメリア) 不磨 百世 @huma_momose
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