変身魔法や光魔法がとりまく世界を舞台にした幻想譚。互いに先生と生徒の関係をきずく二人の物語です。桜がたたずむ庭で気づかされる想いや繰りひろげられる魔法に胸がときめくこと間違いありません。桜子と葉太が掴みとった未来をぜひご覧ください。
舞台は「魔法界」。魔法界の「桜」って、どんなものなんだろう……って思いませんか?見たことのない世界に、見たことがあるものがある。これってものすごく書くのが難しいと思うのですが、そのあたりをさらりとやってのけるのが、蜜柑桜さんの凄いところなのですよ。お話の中身もさることながら、今回は「舞台設定」が凄い。練りこまれて書かれていて、私は見たことのない「魔法界の桜」をこの目で見た気持ちになりました。という訳で、一緒にどうですか?魔法界の桜で、お花見をしませんか?
特別待遇で魔法学園の学生になった桜子。こつこつ努力して同じ立場を獲得した葉太。桜子は葉太に思いを寄せています。葉太はどうなのか。桜子の正体が明かされてから怒涛の展開ですアクションあり、ピンチに、チャンスにラストの解決。前半の謎だらけはすこし我慢が必要でしたかね。傑作の域に達していると思います、最後まで読まないと損ですよ。