幸せのカタチ。
りーふぁ
第1話 出会い
あの日、僕は恋をした。好きで、好きで堪らない君を幸せにしたい。でも…
中学の卒業式に付き合っていた彼女に振られてしまった僕、
今日から高校生活をスタートさせる。
「駿ー。駿ー。起きなさ〜い。今日入学式でしょ?遅刻するわよ。」と母である千恵子が一人息子の駿を起こした。
「あ、そうだった!今日入学式だった!忘れてた〜」この大事な行事を忘れていたのが彼女に振られ春休み期間ずっと落ち込んでいた宮下駿である。
「母さん、朝ごはんいらない〜」と駿が言うと悲しそうに母が「わかった…」と返した。
「行ってきまーす」と元気良い声で言い学校へ向かった。
立花高校入学式と書かれた札を超え門を潜ると待ちに待った高校生活のスタートである。駿は入り口で配っていたクラス表を受け取り1-6の教室へ向かった。
「えっと、1-6、1-6っと。あ、あったここだ。」教室に入り黒板に書かれた席へ向かった。窓側、後ろから二番目の席である。席に着いた途端後ろの席の男が話しかけてきた。
「よう。初めまして俺は
「あ、初めまして宮下駿です。よろしくお願いします。」と丁寧に挨拶すると大翔が直ぐに
「俺のことは大翔でいいから。俺もお前のこと駿って呼んでいい?」
「もちろん。大翔これからよろしく!」元気に返すと「おう!よろしくな」と直ぐに帰ってきた。
そんなやりとりをしていると担任と副担任が入ってきた。騒いでいた皆んなが急に静かになり慌てて席に着いた。
「皆んなおはよう。俺は今日からこのクラスを受け持つ担任の
「おはようございます。副担任の
先生の自己紹介が終わると担任が今後のスケジュールについて話し出した。駿は絶妙に聞き流しながら聞いていた。話が終わると入学式が始まるからと廊下に並んでと担任が言った。
入学式終了後。
「駿。LINE交換しようぜ。」後ろの席の大翔が言ってきた。
「いいよ。しよう!」携帯を取り出し、LINEを交換した。大翔のアイコンを見て駿は少し笑ってしまった。
ここで、担任と副担が再び教室に帰ってきた。
「今から皆んなの自己紹介するぞ〜」とテンション高めな担任に対しあんまり乗り気ではない生徒たち。それもそのはず自己紹介は苦手な人が多いからである。
「順番に名前と出身中学、入る予定の部活、趣味または特技などを言ってください。じゃあ、廊下側の一番前の子から。」そう言われ一番前の子が引きつった顔をしながらもその場に立ち自己紹介を始めた。割とテンポよく進んでいきあっという間に駿の番になった。
「えっと、宮下駿です。鳳鳴中学出身です。部活はバレー部入るか迷い中です。趣味は料理で特技はバレーと料理です。よろしくおねがいします。」すんなりと自己紹介を終え、次は大翔である。
「藤森大翔です。明星中学出身です。中学ではバレーやってました。部活はまだ決めてないです。趣味は喋ること特技はスポーツ全般です。ちなみに勉強は苦手です笑。よろしくおねがいします。」
全員の自己紹介を終え翌日の予定を確認しホームルームは終了した。
「あ〜疲れた。やっと終わった。駿、一緒帰ろうぜ。」疲れた顔をした大翔が言った。
「いいよ。疲れたならどっか寄ってく?」
「いいね。マック行こうぜ。」そう言うと2人は教室を後にした。
それから2人はマックで2時間近く喋っていた。
「じゃあ、また明日。」そう言って2人は別れた。
家に帰り母と今日あった事など話しながら夕飯を食べ風呂に入って後は寝るだけである。
「大翔…いい奴だな。ありがとう」そう言って眠りについた。
Next story!
幸せのカタチ。 りーふぁ @storyof_920
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幸せのカタチ。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます