ももたろうとギルド
「
すっかり
「へえ。こりゃあいい。なんだってあるんだ。」
そこは
はじめて
「はい!!ここはこの国の王都ですから!」
「おうと。はて、
その
「桃太郎さん、じゃあギルドに行きましょう!確か…こっち、だっけ?」
ギルドというのは、
「ぎるど、ぎるど、そうだったな。」
「私、ギルドははじめてだけど、この街のことは分かるんですっ!まかせて下さいね!えへへ…」
◆◇◆
ギルドにつくと、
みんな
「はいは~~い♪荷車のお二人さんこちらへどうぞ~♪」
「あ、あの!これ、全部売りたいんですけど…」
「へ~?ギルドははじめて?お二人さん」
「ええ、ぎるどとやらは
「ふむふむ、じゃ冒険者登録もなしっと…。んで、荷車の中身は何かな~?お芋かな~?それ…と…も……って…!!!」
「………………!!!」
すると、
「…こ、こちらへどうぞ…。」
◆◇◆
「…し、失礼しました、わたくし、王都エレンシアのギルド副理事を務めさせて頂いております、サラ=スーンと申します。以後お見知りおきを。」
「ふぇ!?わ、私はトナタ村のエリシア=ライルですっ!」
犬のおんなの子は、よくわからずに名乗りました。
「これはごていねいに。わたくしは、吉備之 安倍倉川之 山之上之 桃太郎ともうす者です。」
「「は?」」
おねえさんとエリシアは
そうです。
「し、失礼しました。確認をさせて下さい。キビノ=アベクラカワノ=ヤマノ=ウエノ=モモタロウ様…ですか!?」
おねえさんは、そういいながら
この
「はい。しかしただの
「キビノ様…いえ、モモタロウ様、ですね。承知しました。」
「桃太郎さま…!?」
(あわわわわわわそんな方のこっここっこ告白いえいえ求婚を受けてしまった私ってばお妃様であばばばばどどどどうしようどうしよう…お父様お母様…お兄様お祖父様お祖母様…わ、わたくしってばお姫様になっちゃいますことよおおおおお!!!)
エリシアはがたがたとふるえだしました。
「それで、当ギルドにどのようなご用件で…?あ、あ、売却でしたね、も、申し訳ございませんでしたっ!!」
「そうだ。きっと
「ははっは、はいっ!!」
(お、オーガ退治!?それって一体!?いや待てよサラ、考えろ考えろ~~…あ!この王族様はきっと王様になるための通過儀礼かなにかでオーガを退治したいんだわ!そうに違いないワ!そそ、そうとなったら王都ギルドの副理事として全力でアシストしなきゃ私のキャリアが…危ういかも!?)
「で、では
ギルドのおねえさんは、
どれも
「ぜ、全部で…聖金貨53枚になります…!」
この
「へえ。どうしよう。」
エリシアに
「そ、それかもしくは、あの、オーガ退治をされるのでしたら、ご自分で使われてみてはいかがでしょうか…?見たところ、お連れ様は何も武器もなく…」
「ほう、それはどうやってですか。なにぶん
「は、はい!まずはこのミスリルの大剣をそちらのエリシア様が装備される事をお勧めします!人族には大きすぎて取り扱いに困ることもある剣ですが、きっと獣人族でモモタロウ様のお連れ様なら適しているかと!!」
「お姫様お姫様お姫様お姫…ハェッ!?え、は、はい私、え、剣!?まままままさかそんな!?持ったことすら無いですよぉそんなの!!」
「エリシア、ふってみせて。」
「はい!?え、も、桃太郎さんが言うのでしたらまあ…えーと、こう?」
エリシアはほほに
するとビュンッと
「わわわ!?わわたしってばどうしちゃったの!?」
そういってからエリシアは、きびだんごを
「あッは、あッは。あっぱれあっぱれ。」
「おっおお…お連れ様なら使いこなせそうですね…?」
「で、では次に…」
ギルドのおねえさんは、テーブルに10
「カルタだ。」
「え?あ、これはスキルカードです。まさか、ご
「ええ。
「あ!私知ってます!魔法が使えるようになったり、剣がいきなり上手くなったりする道具ですよね!使ったことはないですけど…」
「はい!その通りです!!」
「へえ。
「まずは、えーとそうですね。エリシア様、この【N:ライト】のスキルカードを持って、『ラーニング』と唱えていただきますか?」
「あ、はい。『ラーニング』!って、こうかな…」
スキルカードは、シュッとエリシアの手元から消えました。
「はい!上出来です!それでは、【ライト】と言ってみて下さい。」
「ら、【ライト】!」
すると、
「わあああああああ!!私、魔法が使えてる!すっごーーい!」
「ほう、
パチパチパチ、とギルドのおねえさんは
「いや、すごい。この
「はい!その通りです!今のは照明魔法ですけど、お持ちいただいたカードの中には攻撃魔法もたくさんありますよ!!」
まほう、という
「いろいろな
「はい!喜んで!」
ギルドのお
「桃太郎様は、この中で一番レアリティが高い、攻撃魔法の【SSR:
「そしてエリシア様は攻撃魔法の【SR:
「
(よくわからないが
ふでも
そうして
「はい!オッケーですね!あとは実践でカード名を唱えて使ってみてくださいねっ!お二人なら、きっとオーガなんていつかケチョンケチョンにしちゃえますよ♪って、あ、ごほん…失礼致しました…。以上がスキルカードのご説明と習得になります。」
ギルドカウンターのおねえさんは
「お二人がお使いになれそうな武器とスキルカードはこれで以上として…あとの残りは高級なものですが素材だらけですので、やはり買い取りを致しましょうか?」
「ええ、よろしく。」
桃太郎さんは、異世界転移に気付かない!~犬・キメラ・ドラゴンと鬼(まおう)退治~ 狐沢コン蔵 @kitsunezawa_konzou
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