File6
私は盲目だ。それは現実的な意味ではなく、精神的な意味で、だ。私は見たいものしか見ない、見えない、見えないふりをする。初めは中学生の頃か、いや、小学生の頃からすでに始まっていたのかもしれない。その精神的盲目は私を楽にさせ、殺し、いや、事実生かしていたのかもしれない。
”普通”に私は呪われていた。可笑しな人間ははじき出される世界。そんな中で現れたそうたは私の常識をいい意味で壊してくれた。ピアスをあちこちにしたそうたを最初に見たときは流石に及び腰になった。でも関わるうちにその自由な性格に惹かれていった。
そうたは私に嘘をつかない。私もそうする。
そうたはすぐ喧嘩をする。この前聞いたらムカついたからと言っていた。
そうたは私の話をバカにしない。
一個だけあった秘密もそうたは受け入れてくれた。
多分人にとってそうたは暴力的でいかつい見た目で、私は弱そうでオタクっぽい。でも違う。そうたはとっても優しい。
正しいか間違いかわからない、悲しいのか嬉しいのかも、でも私は今、こんなにも君を愛しく思う。
赤い人 鮭B @syakeB
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます