File6
私は盲目だ。それは現実的な意味ではなく、精神的な意味で、だ。私は見たいものしか見ない、見えない、見えないふりをする。初めは中学生の頃か、いや、小学生の頃からすでに始まっていたのかもしれない。その精神的盲目は私を楽にさせ、殺し、いや、事実生かしていたのかもしれない。
”普通”に私は呪われていた。可笑しな人間ははじき出される世界。そんな中で現れたそうたは私の常識をいい意味で壊してくれた。ピアスをあちこちにしたそうたを最初に見たときは流石に及び腰になった。でも関わるうちにその自由な性格に惹かれていった。
そうたは私に嘘をつかない。私もそうする。
そうたはすぐ喧嘩をする。この前聞いたらムカついたからと言っていた。
そうたは私の話をバカにしない。
一個だけあった秘密もそうたは受け入れてくれた。
多分人にとってそうたは暴力的でいかつい見た目で、私は弱そうでオタクっぽい。でも違う。そうたはとっても優しい。
正しいか間違いかわからない、悲しいのか嬉しいのかも、でも私は今、こんなにも君を愛しく思う。
赤い人 鮭B @syakeB
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