12月25日・28日・29日

 終点下車。駅を出て、職場まで歩いた。坂道を下りながら、ラジオの情報番組を聴いた。話題は「或る花を見る会問題」に関する続報であった。名簿がないからわからない。データがないからわからない。では、人間の記憶はどうなるのだろうか。それも即座に消えちゃうのだろうか。


 食堂に行き、券売機でBランチを買った。今日のBは主役も脇役もハズレ気味であった。まあ、こういう日もある。いつもの席に座り、飯とオカズと汁を黙々と腹におさめた。食後に茶碗一杯分の冷水を飲んだ。

 休憩場所の長椅子に座り、第六章「戦闘」の続きを読んだ。守備側に裏切りが発生した。寝返ったのは、拷問屋のデュボワと切り裂き屋のロペスである。傭兵のモラル、それは「まず生きのびることを心がけねばならない」。なるほど。そういうものか。読後、眠りの滝壺に飛び込む。


 帰宅後、ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。話題は「或る国が抱える肥満問題」について。こちらもかなり深刻のようである。風呂場に行き、熱めのシャワーを浴びた。本当は湯舟を満たす湯に体を沈めたいのだが、時間の関係で断念。平日の夜は慌ただしいのだ。

 愛機起動。メクるとセルバンテスを呼び出し、三頁転載。その後、今日の日記を書き始めた。酒飯の後に『蛇蠍のごとく』の2枚目を観るつもりである。


♞今宵の酒は缶入り角ハイ。酒肴は冷奴と鮪の刺身。飯はカツカレー弁当。


 朝から快晴に恵まれた。洗顔後、露台に脱水ジーンズと寝具類を移した。台所に行き、電気ケトルにミネラル水を足した。沸き立ての湯で、インスタントコーヒーを淹れた。昨日、近所の手作りパン屋で買ってきたドーナツを齧りながら、熱いやつを飲んだ。窓際の時計が「朝の8時半」を示していた。

 

 居室に二杯目を運んだ。ニンテンドーDSを起動させた。ラジオを聴きながら、ほらふき砦の作成をやった。いよいよラストダンジョンである。各階に宝箱と魔群を配置した。気がつくと、昼の1時になっていた。電源を切り、宛名の記入を始めた。切手を貼った年賀状を張り出し窓の板の部分に並べた。


 愛機起動。メクるとセルバンテスを呼び出し、転載作業をやった。小休止の後、バーバリアンの編集に没頭した。事前に案を練っておいたので、比較的サクサクと書き進めることができた。投稿後、シャットダウン。出かける前に露台の干しものを屋内に取り込んだ。最後のカギをかけてから、自室を離れた。


 近所のスーパーまで、自分の足で移動した。弁当、惣菜、鮮魚、甘味、酒類の五売場を物色した。欲しい商品を篭に入れ、勘定場に運んだ。帰宅後、年賀状(全部で14枚)を袋に入れ、ケースにしまった。

 屋根裏部屋に上がり、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、熱めのシャワーを浴びた。セルバンテスに飛び、今日の日記(この文)を書き出した。酒飯の後に、チャールズ・ブロンソン主演の『地獄で眠れ』を観るつもりである。


♞今宵の酒は缶入りトリハイ。酒肴は豆腐、焼鳥、煮卵、帆立貝の刺身など。


 施錠後、自室を離れた。剥き出し階段を下り、駅の方角へ歩き始めた。草小説と草随筆の文案を交互に練りながら、歩行を続けた。

 商店街の中にある眼鏡屋に入った。初めはレンズの交換を頼むつもりだったが、相談の結果、新しい眼鏡を作ってもらうことを決めた。その瞬間、財布から、一万円が消滅した。俺としては、でかい買物だが、まあ、仕方がない。


 眼鏡屋を出て、隣り町まで歩いた。貸し円盤(DVD)屋に足を進めた。年末の日曜日ということもあってか、結構賑わっていた。そうじゃないと俺も困るのだ。万一、ここがクローズするようなことになったら、俺は途方に暮れてしまうだろう。取り寄せの手続きを済ませてから、今週観る円盤を借りた。


 家路の途中、手作りパン屋に寄った。ここも繁盛していた。帰宅後、目玉焼きベーコントーストを食べた。その後、再び外出した。

 家に戻り、熱めのシャワーを浴びた。居室に行き、愛機を起動させた。メクるとセルバンテスを呼び出し、籤引渡世篇の転載を行った。休憩後、バーバリアンの編集を始めた。酒飯の後に『影の軍団』の1枚目を観るつもりである。

 

♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴は鮪の刺身と鯵のたたき。飯は回鍋肉弁当。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

蛮人日記2019 闇塚 鍋太郎 @tower1999

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ