第2話 ジンギスカン式突貫工事

 「うわぁーーーんありがとう!真洋ちゃん!」

「わーん!ありがとうございます!真洋さん!」

 もうかれこれ1時間は、これだ、

「あのー一回家の様子見てきたほうがいいんじゃないでしょうか?」

ふいんきが変わる、空気が張り詰めたような感じがする

「はっ!ジンギスカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」

「どうしたんですか所長、そんなにジンギスカンが食べたいんですか?仕方ないですね。」

「そうじゃないよ!真洋ちゃん。」

「ジン!」

所長が言う

「ギス!」

一成君が言う

「カーーーーン!」×2

所長と一成君のコンビネーションだ、さすが兄弟というべきか、

「あの、ジンギスカンがどうしたんですか・・・。」

「すまない、少々取り乱してしまった、ペットの山羊のことだよ、心配だから少し行ってくる!」

そういうが早いか、脱兎のごとく駆け抜けていく、

「行っちゃった、一成君はこのまま家来る?」

「うん、そうするよ。」

 A few hour later.

 ピンポーン・・・・

玄関がなる、

「おーい真洋ちゃんの家はここかー?」

「はーい只今ああああ( ゚Д゚)!」

 玄関にいたのは、所長と私の3倍かはあろうという風呂敷を持った、頭に角の生えた、タキシードの男だ

「まあそう驚くことなかれ、御爺様がつくった、山羊と人のハイブリット、ペットのメリー・ジンギスカンだ。」

「執事の、メリー・ジンギスカンでございます。」

 えぇ、山羊でジンギスカンなのに執事でメリー・・・・、何てややこしいのだ、

「比嘉乃の家のことなら何でも知っています、何なりと、因みに先ほど史恵様がおうちに帰られたのは、真洋様のお宅でお泊り会をするため、自慢の下着の安否を確認しに、もちろんこのメリーめが確りと。」

 そういうと、カッターシャツのボタンをはずす、そこには、執事さんの、白い肌と対照的な黒のブラジャーが・・・。

「カタカタカタカタ・・・・。」

所長のほうを見ると白目で小刻みに震えているのがわかった、

「チャイコフスキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

そうロシアの作曲家の名前を叫ぶと所長は、執事さんの角をもって壁に遠心力をつかって打ち付ける、すると小さな亀裂が入りみるみる大きくなり、綺麗な穴が開いた、

 「何してるんですかーーー!!」

我に返ったようで、たじろいでいる

「いっやぁ、そのあれだよ、知らない?ジンギスカン突貫工事って・・。」

「・・・・・・。」×4

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網にかかったのは、愛ですか? 金糸 卵 @sazancoross

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