第99話 火の接吻
1949年のフランス映画です。
題名から想像される通り、熱烈な恋愛映画である。
といっても、主演がアヌーク・エーメでなければ、私はこの映画を学生の頃ビデオに録画しなかったろう。
17歳のアヌーク・エーメが清楚でとても美しい。
彼女の美しさが、私にとっては何よりも魅力なのである。
熱烈な恋愛ものと書いたが、物語はそれ程単純なものでもない。
舞台はベネチアで、ガイドのラファエレは、かつては名家だったが今は落ちぶれたマリア一家の生活を金銭面で支えてやる代わり、娘のヂオルヂアを嫁にもらう契約をしていた。
しかしヂオルヂアは、映画「ロミオとジュリエット」の撮影を手伝いに行ったことがきっかけで、ベネチアのガラス職人アンジェロと恋に落ちてしまう。
2人は逢瀬を重ねるのだが、2人川に行き、アヌーク・エーメが全裸になって泳ぐ場面は、学生の頃の私は大変な衝撃を受けたものだった。
2人はそうして結ばれるのだが、ラファエレが黙っていようはずがない。周囲から邪魔が入り、2人の前途は決して明るいものではなかった。
こんなに古い、どなたもご存知ないのではないかと思われるような映画でも、調べてみるとちゃんとDVDが出ていた。
ということは、ツタヤなどに置いてあるかも知れない。
古く、悲しい熱烈な恋物語、秋の夜長などにたまにはいいかも知れませんよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます