出会い

アリスとの出会い(レイ・アルヴァーン視点)

みんなと別れて8年今俺は、25歳になった。情けない話冒険者を一から始めたはい


いが、8年かかってやっと一人前の冒険者のDになった。しかし討伐クエストや捕


獲クエスト、護衛クエスト、探索クエストは、ほぼ行わず毎日生活全般クエストの


み行ってきた。そう今日までは・・・


「アンナさんおはようございます!」


アンナさんは、ギルドの受付嬢だ。見た目は美しく、さらに桃花をしのぐほどの胸


の大きさで、もちろん冒険者からの人気が高く、俺にも優しく接してくれる人だ。


元Bランク冒険者で前に、冒険者がしつこく絡みに行ったところその冒険者の息子


が再起不能になったという逸話がある取り扱い注意な美女である。


「レイ君!!朝から元気だね~もしかして私に養われる気になった?」


たまにこうやって冗談を言ってくる面白い人でもある。


[なりませんよ。俺は、養われるより養いたいですから。」


「そんな!!私を養いたいだなんて!!大胆ね~OKお姉さんはいつでもいいよ。」


「養いませんよ。というか俺よりアンナさんのほうが収入いいじゃないですか。」


残念なことにアンナさんの半分ぐらいの収入で俺は生活しているのだ。


「つれないね~そういえばギルドマスターが呼んでいたわよ。」


ギルドマスターが!!というかめっちゃ重要じゃないか


「それを最初に言ってください!!」


は~アンナさんには困ったものだな。ギルドの2階への階段をあがりながらそう


思った。え~とギルドマスターの部屋は2階の一番奥だったな。


「コン コン コン失礼します。ギルドランクDレイ・アルヴァーンです。入室し


てもよろしいでしょうか。」


「いいぞ~というか私が呼んだのだからな」


「失礼します。」


「久しいな。悠輝。」


そうギルドマスターことミーシャ・モーガンさんは俺が元『賢者』であることを


知っているのだ。というより一応変装として髪の色を黒から白に変えていたのだが


一瞬でバレた。ミーシャさん曰く人は耳の形はどうやっても変わらないから私は耳


の形で人を覚えるようにしているからだそうだ。


「お久しぶりです。ミーシャさんでなんの用ですか」


「まあまず座りたまえ。」


「はい。で何の用ですか?」


「君は礼儀というものを知らんのかね?いきなり本題から話してどうする。」


いや~あんまギルドマスター室に居たくないんですよ。俺Dですからね!!


「知ってますよ。ただ使う相手を選んでいるだけです。」


「最悪だな。人間として。全くあきれる。」


「いつも俺に、意地悪をしてくる人だけには言われたくないです。」


王女様に俺が生きていることを伝えてきたり、日和にあることないこと伝えた


り・・・あの時はほんとに殺されるかと思った。幼女好きの疑いで、本気で串刺し


にしようとしてきたあの日和の顔はほんとに鬼女だった。


「それはすまないと思っているんだ。ただ私にも立場というものがあってな・・」


ほんとに思っているのだろうか。まあ謝っているのだし・・・


「それで今回はとある冒険者の育成を頼みたいのだ。今回その娘は、魔力が4桁な


のだ。さらに2つの魔法適性さらに剣術の適性も持つ優秀な人材だ。」


魔力が4桁すごいな宮廷魔法師に確定な人材だな。一般的に4桁の魔力はとても優


秀でなかなかいない貴重な人材だ。俺の魔力?まあ俺の知力の2倍はあったな。


「確かに貴重な人材ですけどなんで俺ですか?確かこの街にはAランクの魔法師がいましたよね。アラン何とかっていうやつが。」


「確かにいるがな自称『賢者』と同等の能力を持つ魔法師が・・・あれはダメだ。


お前の足元どころか髪の毛1本分にもならんぞ。爆発魔法?なんだあれは、あんなの


お前の初級火属性魔法 火炎弾ファイヤーボールに劣るぞ。あれに任せていては自信過剰なダメ魔


法師になってしまう。そこでお前に任せようと思ったのだ。お前なら優秀な魔法師


に育ててくれるからな。お前の判断でお前の独自魔法オリジナルマジックを教えても構わない。」


「そこまでですか!!」


「そこでどうだろうか?受けてくれないだろうか?」


俺の独自魔法オリジナルマジックとは魔王を封印した改良版封印魔法や今までこの世界に存在していな


かった。完全時間停止物品魔法倉庫、温度調節魔法など結構便利な魔法が多い。


しかし今の俺では魔法を行使できないから教えることもできないさらに俺の


独自魔法オリジナルマジックは魔力を大量に使用する。4桁ではとても行使できない・・・


「無理ですね。第一に俺は魔法が使えないですし、4桁では俺の独自魔法オリジナルマジックは程遠い


ですよ。アラン何とかがダメでも他に優秀な人はいますから・・・」


そう言って立ち上がろうとしたらミーシャが爆弾発言をしてきた。


「その娘はエルフだ。さらに『ルーラ』の子どもだ。お前が保護した娘だ。その当


時のことを覚えて、お前のことを探しているそうだ。」


「その情報は本当ですか?ほんとに『ルーラ』のもしかしてアリスですか?」


「ああそうだ。『魔女』の名前なんて誰も語りはしない。だが知っているのは魔法


師団団長と私だけだ。どうする受けるか?」


まさかアリスに再開するなんて『ルーラ』ちゃんと子どもは大きくなったよ。


確かに『魔女』を語る人はいないから本物か・・・なら受けるべきだな。


「受けます。確認ですがまだ封印はついたままですよね?」


『ルーラ』がつけた封印がついていて4桁ならもっと強くなれるな。


「ああ、というかあの封印を解くには本人の強い力を欲することが必要だからな。


あれを無理やり解除する奴はお前ぐらいだ。」


無理やり解除なんて俺にも不可能だ。あの『ルーラ』がつけた封印なんだから。


「そういえば期間はそれくらいですか?」


そこまで長くないだろう。だって俺が教えれることなんてそんなにないからな。


「2ヵ月だ」


は?なぜそんなに


「長くないですか?俺そんなに教えれることないですよ。しかも独自魔法オリジナルマジックも教えな


いですし、純聖水プレミアムホーリーポーションって高いんですよ。」


「まあ気にするな、そろそろ下に来ると思うぞ、迎えに行ってやれ。」


気にするわ!!まあ、待たせるのは悪いから行くけど・・・


「あと王女から手紙が来た。これだ。返事を書いて送ってやれ」


あの人なんで俺なんかに手紙なんて送ってるのだろう。


「分かりました。じゃあ失礼します。」


「ああ、またな。」


「次がないことを祈ります。」


何が「またな」だこっちはとってもめんどくさいのに・・・


なんて王女様は書いてるんだろう行きながら読むか。


親愛なる悠輝様へ


 なぜ会いに来てくださらないのですか?私は毎日毎日部屋の窓の鍵を開けて寝て


おります。さらに、メイドや執事たちに悠輝様が来たら私の部屋へ拉致するように


言っております。なぜ、なぜ会いに来てくださらないのでしょう。お父様には、悠


輝様となら婚約もいいと言付かっています。それに、悠輝様となら1夜だけの関係


でも構いませんので私に会いに来てください。待っております。最近近くの森で


オーガの目撃情報がありました。お気をつけて。


                愛する人を待ち続けるシェリル・ウィンライト


追伸


 数日後に『剣聖』と『槍聖』が王宮に来られます。もしかしたら再会ができるか


もしれませんね。


好意を寄せてくれることは嬉しいのだけれど、1夜だけの関係なんて王女様が欲す


る関係じゃない。あの人はとっても可愛らしい人なんだから。金髪に翠色の眼小柄


な体そして文武両道の才覚、さらに王家で、性格も良い完璧な人なんだから、もっ


といい人との出会いもあるはずなのに、まあ今度会いに行こうかな。


「あの~あなたが私の教育係ですか?」


手紙に夢中になっていつの間にか下についていたようだ。声をかけてきた人のほう


を見るとそこのは、一瞬王女様かと思うほどのきれいな金髪しかし一瞬で王女様で


はないと気付くなぜなら蒼い目に桃花ほどではないが豊かな双山があり身長はあま


り俺と変わらない。


「あっはい。よろしくお願いします。だめな先輩ですけど・・・」


え~スタータスはどれくらいかな聞いているけど自分の目で確認しないと


アリス

称号【なし】

HP 5,800

MP 4,500

筋力 3,820

精神力 650

知力 1,200

保持スキル

魔法適性 -風魔法 Lv:2

     -回復魔法 Lv:1

魔力探知 -Lv:1

詠唱短縮 -Lv:1

強化 -風魔法強化 -Lv:1

武術 -剣術 Lv:1


すごいなこれからもっとレベル上げをしたらAランクも夢ではないかもしれない。


しかも、封印されてこの実力なら末恐ろしい才覚だな。さすが『ルーラ』の子供


だ。あれ?なんで銀髪ではないんだろう?まあ気にしないでいいか。


「先輩弱すぎます。ほんとにゴミですね。」


へ?今なんて




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生活全般クエスト専門冒険者 *Lain Craword* @takayosi501

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