もっと、私をイライラさせてよ。

第16話 破滅

部活を辞めてから、私は三人と二度と話すことはなかった。

そして、負けてはならない、と狂ったように勉強するようになったのだった。

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思い描いていたのは、楽しい高校生活。

勉強も部活も同じくらい頑張って、文武両道を目指し、勉強では良い成績を取り続け、部活では三年生で引退するまで励む。

そう思っていたはずなのに。

すべてはあいつらのせいで狂ってしまった。

キャプテンと、にらめっこして遊んだりした思い出はすっかり色あせてしまった。

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勉強につりつかれた私は、夢の中でさえもそれに侵されてしまい、【成績】と書かれた大きな壁に追いかけられるようになった。そして、全く寝ることが出来なくなってしまったのだった。

文武両道でないと、私はいけなかったのかな……。