第10話 勇者さいごのじゅんび!

 

ネクラゴンドウの洞窟前の火山、

大勇者"おるでか"の頃はこの火山を噴火させる杖が

必要だった。


だが、100年経過してもその跡は残っていて、

必要無い状態だった。



「わしがおるでかと冒険した頃とあまり変わっていないのぉ。

歩いてすぐにネクラゴンドウの洞窟じゃ。」


と大魔道師やんじゃ。



「魔王のすぐ手前の洞窟だけど、

僕のステータスで大丈夫?」


そう言って、勇者"ああああ"は上がったステータスを

確認する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



勇者 "ああああ"   年齢16歳  



身長 155cm  握力20


レベル 25


HP 60/60



力  15  すばやさ 20  かしこさ 8 うんのよさ 6 みのまもり 5



こうげきりょく 128


ぼうぎょりょく 106



でんげきの剣  ひかりのよろい


お金 90009999G




生まれてから かのじょ なし  


まりこが少し惚れている


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



力がぜんぜん上がっていねー!


自分でもびびるぐらいだ。



と、ヒーラーまりこがステータスを

のぞき込んで来た。


「やったー!ああああさんに少し力勝ったかも!」


「うそでしょ?じゃあまりこのも見せて!」


逆に勇者"ああああ"ものぞき込んだ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ヒーラー まりこ   年齢20歳  



身長 160cm  握力25


レベル 25


HP 68/68



力  20  すばやさ 38  かしこさ 42 うんのよさ 13 みのまもり 7



こうげきりょく 60


ぼうぎょりょく 80



しさいの杖  聖者の服


お金 99999999G




せいやが少し惚れている  "ああああ"がかなり惚れている


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「力が負けてるぅぅう!!ってか、全部のステータス負けてるっ!!!

しかも、歌人せいやとふたまたしてる!!!!ゆるせねー!!」


と、うっかり本音を言ってしまった。



「え、せいやさんとは友達なだけだよ。

付き合っていないよ。」


そう言われても、ステータスはごまかせない。



「おのれ、見てろよ!

魔王を倒せば、ちょーーー俺のことが

好きになっちゃうに違いない!」


と うしろを向いて、

小声で聞こえないようにつぶやく勇者"ああああ"。


と・・・


ステータスをのぞき込んでいる大魔道師やんじゃと

顔合わせになった。


「うわっ!!」


びっくりして、後ろにのけぞる。



「うーむ、今のステータスでは

ネクラゴンドウの洞窟で即死するだろうの。

不意打ち食らったら、終わりじゃな。」


「毒エサとかガトリングガンでなんとかならない?」


「いや、毒エサが効果があるのは生物系の魔物だけじゃ。

お化けとか、鉱物で出来た魔物も出る洞窟じゃぞい。

ガトリングガンも通路から不意打ちされたら使えないのぉ。」


「無理なの?てか、お化け怖いようぅう!!」


そう言ってうずくまる勇者。



「のう、未来人999や。

わしのアイテムとそなたの新武器を作るために

素材が必要じゃないかの?」


と問いかけた。



「うーんそうですね、そこらにいる巨人トロールと

死のギズモを倒せば、レア装備の素材を

落とすかもしれませんね。

てことで、勇者さん!

ガトリングガンの弾を使い切ってでも、

素材集めしちゃってください!」


うずくまってる勇者の元に

ドン!とガトリングガンを降ろして

にっこりとした。



「わかった、集めるよ。」


勇者"ああああ"は

やる気無さげに遠くの

まものの群れに向けて、ガトリングガンを

撃ちだした!



バララララララララララララララ!!



10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!

10のダメージ!10のダメージ!10のダメージ!


巨大トロールを倒した!




5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!


死のギズモを倒した!




5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!


死のギズモを倒した!



5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!

5のダメージ!5のダメージ!5のダメージ!


死のギズモを倒した!



紫水の鉱石3個


経験値500  900ゴールドを手に入れた!





HP高い! てか、弾が効きにくいモンスターもいる!


勇者"ああああ"はガトリングガン頼りでは

ネクラゴンドウの洞窟では勝てそうに無いことを実感した。


広い草原だから通用してるだけだ。




・・・





朝に狩りを続けて、昼になった。


素材も十分に集まり、勇者一行は


ネクラゴンドウの洞窟前に移動した。



「装備は作れる?大丈夫?安心していい?」


勇者"ああああ"が不安そうに言う。



「うむ。凶悪なアイテムが出来たわい!期待してええぞ。」


「この新武器ならば、ネクラゴンドウの洞窟と言えども

大丈夫でしょう、未来の新武器には魔物では勝てません。」



ほっと胸を撫で下ろした勇者は


洞窟をビシッ!と指さした。!



そして、パーティを率いて前を進んでいくのだった。


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