第2話 勇者はなかまを探す ~ ヒーラーと詩人と魔道師と???

大勇者「おるでか」家にあった どうのつるぎとくさりかたびらで

地元のスライムを倒せるようになった。非力勇者の「ああああ」


家でゆっくり休み、HPまんたんの状態で

地元の魔物の群れと戦うつもりであったが、、


~朝~


勇者 "ああああ" HP  8/13

 


「体が痛い!痛いよぅ!」


「1日寝れば治るって、みんな冒険者は鉄人ばかりじゃないのか!」


そう 冒険者は実は遊び人や魔法使いであっても

冒険に向いた回復力のある体の持ち主ばかり。


非力勇者の"ああああ"は1日寝ただけでは

スライムにやられた骨折が治っていないのであった。



「はぁ、あんたはホントに旦那と違って

弱虫ね。うちのお金で冒険者でも仲間にしたら?」


「大金を払えば、レアな冒険者が仲間に出来るわよ。」


そうママに言われたので、"ああああ"は

酒場に向かった。



~昼の酒場(日曜日)~



日曜日の昼の酒場はそこそこ混んでいた。


これならば、たくさんの冒険者がいるに違いない!



「おやっさん、ビールとおつまみね。」


「おいおい、ぼうやは未成年じゃないのかい?何歳?

小学生?」


「もう18歳だよ!(うそ)」


「そうか悪かったね。12歳ぐらいにしか見えなかったよ。」


「ついでに冒険者のリストも出してよ。

仲間を探してるんだ。」


「え、ほんと? 死なないように

強い仲間を探すんだよ。ぼうや。」



さっそく、冒険者を観察しながら

冒険者リストのメニューを見た。




ー戦士 あんりかー   


身長 169cm 体重ひみつ 女性


必要100G


どうくつのワープのとびらで

となりの大陸に行ったことのある強い戦士


趣味は ムチ打ち




ーヒーラー まりこー


身長 160cm 体重ひみつ 女性


必要 90G


あんりかといっしょにとなりの大陸に

行った事がある。回復呪文が得意。


趣味は なろう系小説




ームエタイ戦士 ガオランー


身長 180cm 体重72kg 男性


必要 200G


1人でよろいガニのこうらを割って

倒したことがある。

有名なムエタイ戦士。



趣味は 鍛えること




ー歌人 せいやー


身長 170cm 体重58kg 男性


必要 50G



パーティの気分を良くする

歌を歌える。


家を出たくない気分、うつな気分、

痛くて泣きたい気分、敵が怖い気分、

じさつしたい気分、味方を裏切りたい気分、


そんなマイナスの気分を払う歌を歌えます。



趣味は エロ本




ー未来人 999-


身長175cm 体重60kg 男性


必要 10000G


1000年後の未来から来たと言っている

頭のおかしい人。


未来の知識を持っているらしい



趣味は 不明




ー大魔道師 やんじゃー


身長156cm 体重43kg 男性


必要 8000G


大勇者「おるでか」といっしょに冒険

したことのある大魔道師。


地元では有名。


性格に問題ありとのうわさ



趣味は 魔法アイテム作り





今日はずいぶんとすごい冒険者が

酒場に来ているようだ。


"ああああ"は未成年ではじめての

ビールを飲みながら、じっくり観察していた。



「お金にものを言わせて、全員仲間にしてもいいけど、

むさい奴が仲間にいると嫌だな。

むさい奴以外を全員仲間にするか! 



"ああああ"は席を立って、

彼らの席に向かった。



「おーい!そこのお前ら!

大勇者「おるでか」家の子孫の勇者"ああああ"

が100年ぶりに魔王討伐に向かう!

お金は出すから、付いて来い!

あ、戦士とムエタイはむさいからダメね!」


「おお!おるでかの子孫か!」


「OK-!」


「なんだとぅ!」




仲間に加わる者がほとんどだが、

むさいと言われてキレる戦士。


"ああああ"に向かう戦士を周りの仲間が止めて、

冒険のたびに出る準備をするのであった。



「じゃあ、キミ達!夜に僕の家に集合ね!」


「出発の会を行うからね!

おいしい食べ物もたくさん注文しておくよ。」




~夜 "ああああ"の家の前~



大魔道師 やんじゃ、歌人 せいや、ヒーラー まりこ、

未来人 999、


仲間は "ああああ"の家の前に集合していた。




機嫌良さそうに胸を張り、4人を迎える"ああああ"


さっそく4人に大声で話しかけた。


「よくぞ、大勇者"おるでか"の子孫 "ああああ"の

冒険に集まってくれたね。

名家の勇者のこの"ああああ"は絶対に

魔王を倒す!後悔はさせません!

・・・

なので、、みんなちゃんとピンチになったら助けてね!」


「おうともよ!」


「まぁ、未来のことは教えてあげるよ。」


「ひひひ、アイテムを使うのが楽しみだわい!」


仲間もやる気のようだ。


いい感じの雰囲気だ。




「えー、食事は家の中に フライドチキン、

牛のステーキ、カレー、野菜のサラダ、トマトピザ、

芋の煮物、ケーキ、果物、いろいろあります。

みんな盛大に食べて 栄養つけてね。」


「あ、まりこだけは入る前に僕の傷を治してから

入ってネ!1人でたくさんの魔物と戦っちゃってさ!」


「はい、初級回復魔法で治しますね」



"ああああ"はまりこに治療してもらい、みんなで家の中に入った。


夜の食事会はたいへんに盛り上がった。


仲間とも少し打ち解け、


おいしい食べ物を存分に味わった。




ただ、仲間が


"ああああ"のあまりの非力さに気づくのは冒険に出てすぐに、


"ああああ"も仲間と装備とお金に頼ることの代償を


冒険に出てから 知るのであった。


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