どうでもいいこと
いざよい ふたばりー
どうでもいい話
五月晴れ。
雲ひとつなく、爽やかな五月の風が心地よい。
オフィスで働いている人にとってはどうでもいいことである。
少し先の公園に、親子が遊んでいる。
さして大きくもないはしゃぎ声がしており、親子の家庭環境は円満なのだろう。
この親子を知りもしない、大多数の人にとってはどうでもいいことである。
何代も前から店を構えている、代々気の良い店主がやっている店がある。
値段も手頃で財布に優しい。
この土地に住んでいないものにとってはどうでもいいことである。
この県は治安も良く、わりと穏やかな性格の人々が暮らすが、他県の者からしてみれは、やはりどうでもいいことである。
この星も、暗黒の宇宙にたたずむ青々と輝く美しい星ではあるが、何光年も離れた星からしてみれば観測もできず、どうでもいいことである。
様々などうでもいいことが重なり、混ざり、我々の環境を取り巻いている。
とても、いいことではないか。
どうでもいいこと いざよい ふたばりー @izayoi_futabariy
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