長さと格


 以前にも説明したことかもしれないが、基本的に話数が多くなるほど、文章量が多くなるほどに、新規に読む際のハードルは高くなっていく。

 時間は有限であり、有意義な時間を過ごしたいと誰もが考えている。ハードルを下げてくれるものは☆であり、フォロワー数であるのだが、少ないままではそれも期待できない。

 創作を嗜むものとしては、RPGのようにやればやるほど経験値がたまって、実績や新しい展望、成長があってほしいと願うのだが、なかなか上手くはいかない。

 自分がカクヨムで一番最初にあげた作品「前世の記憶」は、そんなこんなで投げ出してしまった経験をそのまま書いたものだった。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884076383/episodes/1177354054884076394


 今も似たような状態なのかもしれない。


 長くなればなるほどに、望む望まずとに関わらず格は高まっていく。前述のRPGで例えるならレベルが上がる。しかし、レベルが上がることの最たるメリットはステータスが向上したり、新たな特技を身に付けられることである。レベルだけ・・が上がっても、成長限界に近づくだけで、むしろデメリットでしかない。何も得ないまま歳だけとるような停滞……創作活動ではザラに発生する事態である。

 これをスランプだとか、本気を出していないだとか正当化・・・出来るなら、まだ大丈夫だ。問題はスランプなのか、本気かどうかすら分からないことにある。ぼんやりやっていても経験値がたまり、レベルアップする。しかし、身になる経験をしないと、何も起こらないまま、必要になる経験値(時間、労力)だけが増える羽目になる。


 過去に手を抜く方法を幾らか考えてみたが、それだけではなんの経験にもならない。馬鹿馬鹿しさに関わらず、実際にそれを試してみようか。そうなれば、教訓の一つや二つは手に入るかもしれない。

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