一日あれば……
思いつく限り最大の「タラレバ」として、「もし毎日毎日、身になることをひたすらに詰め込んでいたら」という仮定がある。
朝起きて、寝るまでのおよそ10数時間、ひたすらに執筆にあてたり、プログラミングにあてたり、読書にあてていたら、今頃どうなっていただろう。
平日は仕事で手いっぱいだったとして、週二回(土日)をこの作業にあてるものとしても、相当量が出来るはずだ。執筆ならば、20分でおよそ1000文字と考えれば、1時間で3000文字。10時間あれば30000文字。凄くざっくり言えば、土日全力費やせば、今までのおよそ2ヶ月半の日次更新の成果と同等の量書けることになる。
読書にしてみると、1時間で80ページ程度。4時間あれば大体の本は一読できる計算となる。土日掛ければ5、6冊の本の知識が手に入る計算だ。
執筆の件にせよ、ものすごい集中力が前提にはついてくるが、その前提を満たせば、これだけのことが出来る。一日とは本当はものすごいエネルギーを保有していると言ってもいい。
この勢いで一年、同じことが出来れば、よほど相性が良くない事柄でなければなんでもマスター出来そうな気がする。きっとプロと呼ばれる方々はこれを土日だけでなく、平日に対しても行っていて、しかも数年~数十年やっている。そりゃあ、常人離れもするだろう。
上記の結果が分かっていながら、俺はこれまでの半生で結局、その選択を一度だって取ることはなかった。数分を惜しむがゆえに、一日をどぶに捨てる(かもしれない)ことを許すことが出来なかった。数分を、一日を恐れるがあまり、結局今までの長い年月の大半が無駄に失われることになった。
一日、本気で費やしてみれば、向き不向きは分かるだろう。しっかりやり通そうとしないから、いつもあやふやなのだ。きっぱりと肯定することも否定することも出来ず、曖昧なまま右往左往する。そして手軽でストレスのない選択に逃げ込んでしまう。
さっさと選ぶか、それとも放って選ばされるか。どちらかしかないのだろう。
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