詩人・李白の異色な人生


 中国の偉大なる詩人として有名な李白。


 なんとなく詩人というと、なよなよとした印象を持たれるだろうが、李白に関しては例外である。


 李白はとにかく、異色で波乱な人生を送った人なのだ。


 そんな李白の半生と、その性格を書き記したいと思う。


 詩人として名を残しているからもわかるように、李白は幼少期から学問に優れていた。


 だが、それと同時に李白は剣術にも優れていたのである。


 それを活かすためなのかどうかは定かではないが、李白は任侠の仲間に入り、殺傷事件を起こしたことがある。


 さらに神仙にも精通していたようで、小鳥を千匹単位で操ることができたそうだ。


 性格はというと、非常に明るい性格だったようで、むやみやたらと女性にもてていたらしい。まあその分、嫉妬もすごかったそうだが。


 李白は商家の出で、科挙が受験できなかったのだが、交換の娘と結婚したことでそれをひっくり返した。


 だが周囲の妬みのせいか、なかなか出世することができず、嫌気がさしたのか各地の放浪の旅に出る。


 そして、この放浪の旅にて詩作をし、それで詩人として有名になったのである。


 しかし、うまくはいかないもので、酒におぼれたり、才能を嫉妬されて嫌がらせを受け、しまいには投獄されてしまうなど、なんとも散々な目にもあっている。


 中でも意外と知られていない事実として、日本からの留学生である阿倍仲麻呂と親友に近しい間柄だったと言われている。


 いかがだっただろうか。


 まあ、このような数奇な人生をたどっていたからこそ、李白は優れた詩を残すことができたのかもしれない。ただ、本人的にはたまったものではなかったかもしれないが。

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世界の雑学集~偉人・有名人編~ 日乃本 出(ひのもと いずる) @kitakusuo

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