テンプレ

水谷一志

第1話 テンプレなんて無視してやる!

俺は、テンプレなんて使わない!

自らの感覚で、全てを成し遂げてみせる!


何々?《全てを解くには「カギ」がいる》?

そんなのありきたりだ!だいたい某有名小説や漫画の暗号モノはパターンが決まりきっている。

そんなの誰が面白いと思う?

現にこのテンプレは全く面白くないじゃないか!

というわけで俺はこの《テンプレ》を無視してやる!


何々?《困った時の助け舟》?

は?そんなの呼んで盛り上がるか?

確かに某ヒーローモノは主人公が苦戦している時に決まって助っ人が現れる。

でも現実世界はそうか?そうとは限らないだろう。

このテンプレは助っ人ありきだが……、これも無視だ!


しかし困った。これだと前に進まない。

俺の超速キータッチでも前に全く進まない。

困った、困った、困った……。

仕方ない、少しだけテンプレを使うとするか……。


「お客様、困ります!」

「ちゃんと【取扱説明書】通りに【パスワード】を設定して頂かないと……。」 (終)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

テンプレ 水谷一志 @baker_km

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ