第34話 新年

 振袖姿で新年の挨拶をするマツリソウ


 マツリソウ:人間の皆様、新年明けましておめでとう御座います。創造主作者様のご多忙により時が止まること早いもので2年が経ちました。今回は番組制作側と交渉してなんとか本日限りの復活となります。


 三つ指ついて頭を下げるマツリソウ


 マツリソウ:また期間限定の復帰もあり得るかも知れませんので、今後とも宜しくお願い致します。


 遠くからマツリソウを呼ぶ琴里


 琴里:マツリソウさ〜ん、お雑煮まだ〜?


 マツリソウ:は〜い!

 

 魔皇暦2024年1月1日 帝王都サタンヘイルダム医療特区 マンション一室


 料理を作るマツリソウとスミス


 マツリソウ:お忙しい中お手伝い感謝しますスミス様。


 スミス:なに、ウチの店がたまたま元旦から休めたから気にする事はない。それにしても・・・


 新年会場の方を振り向くスミス


 スミス:あいつ等、こういう祝いの席でも酒は飲まねぇんだな。


 マツリソウ:医療に携わる者の心構えでございましょう。いつ何時、急患が出ても万全な状態で治療出来るように。


 料理の味見をして出来た料理をマツリソウに渡す


 スミス:フッ、医者の鏡だな。ホレ、こっちは出来上がったから持ってきな。


 マツリソウ:はい。


 料理運んだ先では瑠空を中心に賑わう


 マツリソウ:お待たせしました。

 

 全員に配膳するマツリソウの横で会話する瑠空と満


 満:アンタさ、人界に居た頃は酒とか飲んでたっけ?


 瑠空:飲んでたよ。僧侶はこっちで言うところのお医者さんでもあるから飲まなかったけど、私は魔法使いだからね。


 満:ぶっちゃけ強い方?


 瑠空:強い方なのかな?酒場で朝まで飲んでたら私以外は皆んなしかばねみたいにそこらじゅうで倒れてたけど。


 満:え?もしかして朝まで飲みっぱ?


 瑠空:うん、飲みっぱ。酒樽さかだる6つは空にしたかな〜。


 満:バケモンかアンタは。


 瑠空:皆んなから鋼鉄の肝臓を持つ女って言われた。


 満:だろうね。


 お酒の話題から琴里へと移る


 満:そういやさ、琴里ちゃんはお年玉って貰った?


 琴里:あ、はい。でも皆さんあり得ない金額をくれるので、マツリソウさんに預けました。


 満:因みにナンボ?


 瑠空:やめなよ満、そんなんだからモテないんだよ〜。


 満:うっさいわ!で、ナンボ?


 満に耳打ちする琴里


 琴里:こ、これくらい・・・


 満:マジで!?それは流石に引くわ〜。


 琴里の頭を撫でる満


 満:散財せずにちゃんと預けるなんて偉いよ〜♪


 琴里:エッヘヘ〜♪


 瑠空:あ、次のお料理来たよ〜♪


 満:さあ!酒が飲めない分、ガンガン食べるわよ〜♪










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

救命英雄伝 ナオキ @Nebiusu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ