第33話 新薬完成祝い

 マツリソウ:人間の皆さんこんばんは、ナレーター兼メイドのマツリソウにござきます。無事に臨床試験をクリアして製品化に成功したお陰で魔界宇宙の難病の1つである貘睡眠症が難病指定から外れました。今夜はそのお祝いの様でございます。


 魔界時間21:48 帝王都サタンヘイルダム メインストリート喫茶スネイル


 満:それでは、新薬完成と貘睡眠症の難病指定解除を祝して〜・・・


 全員:カンパ〜イ!


 スミス:それは良いが、何故ここなんだ?そういうのはレストランやバーの方が良いんじゃないか?


 満:な〜に言ってんの。これはスミスさんの魔界での新たな門出のお祝いでもあるんだから、ここで良いじゃない♪


 瑠空:本当はお店の予約を忘れて今からだと何処も空いてなかったからなんだよ・・・


 瑠空の口を塞ぐ


 瑠空:むぐっ!


 満:ハ〜イ、おめでたい日に余計な事言わな〜い♡


 スミス:フッ、そんな事だろうと思った♪それはそうと、アンタも人界宇宙出身の人間なんだってな。


 カナコ:はい、スミスさんよりは魔界暮らしは長い方です♪スミスさんお国は何方で?


 スミス:俺か?俺はアメリカはカリフォルニア州の出身だ。


 カナコ:私は日本です。


 スミス:花屋をやってると聞いたが?


 カナコ:ええ、あっち日本でもフラワーショップをやってましたから。


 スミス:アンタの花の知識が新薬完成の糸口になったそうじゃないか。


 カナコ:私はただ、知っている事を教えただけですよ。


 瑠空:そのお陰で難病に苦しむ人々を救えたんですから。


 満:聞いてよ〜、瑠空ときたら特許をカナコさんに譲ろうとしたんだよ〜っ!欲がないというかなんというか、そういうのを病院の運営資金にしないといけないのに!ま、病院の経理の人とカナコさんが全力で止めたから運営資金は確保出来たんだけどね♪


 白緋:あら、そこが院長の良い所じゃない♪


 満:あのね、そんな事ばっかやってたら病院の経営は傾くっての!それと、今度ある魔界宇宙医学会の医療功労賞の授賞式には必ず行きなさいよね!そういうアピールも経営には必要な事なんだから。分かった?


 瑠空:ハ〜イ。


 スミス:ん?そういえば、誰も酒を飲まないんだな。


 満:あったり前でしょ!こん中にはこれから夜勤ってのも居るんだから飲めるわけないじゃん。


 スミス:成る程、それで喫茶店ウチにしたのか。


 満:そ〜いうこと♪


 スミス:夜勤なら珈琲コーヒーでも飲むか?知り合いから良い豆を貰ったんだ。


 満:おっ!良いね♪


 白緋:私も頂こうかしら♪


 白緋をジッと見る


 白緋:あら、私に何が付いてるかしら?


 満:あ、いやね。アンタが珈琲飲むとなんだか、使◯とか出る某ロボットアニメの科学者なお姉さんっぽいなぁと思ってね。


 白緋:そお?


 スミス:ほら、変な事言ってないで冷めないうちに飲みな。


 瑠空:私はコーヒーフロートを。


 スミス:はいよ。


 30分後・・・


 満:おっと、もう行かなきゃ。


 瑠空:じゃあ、ここで解散だね。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る