人の世には常に異端の怪物がいて、差別や畏怖の対象となります。この物語はそんな怪物に生まれてしまった生き物の悲しみと愛の物語です。読んですぐに『バットマン・リターンズ』(ティム・バートンのやつ)のペンギンを思い出しました。醜い化け物に生まれたために、捨てられ、世界に復讐を始めた話です。切ない結末ですが、よいお話だったと思います。電咲さんの作品としては非常にわかりやすかったです。