第17話 宿題したくてもできないつらさ
起床午前7時。
この時間は本当ならもう家を出て学校に行ってる時間帯だ。
時計を見た僕は、一瞬遅刻じゃんやべえと思ったが、そういや今日は休日だと思い、再びベッドに倒れた。
二度寝ほど、気持ちいいものはない。
僕が至福のひとときを過ごしていると、急に僕の鼓膜は大きく震え出した。
「「お兄ちゃん、おはよう!」」
一瞬、隕石が地球にぶつかったのか? と思ったが、声の主は妹だった。
僕はびっくりして急いで跳ね起きた。
おそらく前の仕返しだろう。
こうして僕の休日の朝の目覚めは最悪なものとなった。
休日は基本親は昼まで寝てるため朝ごはんは各自で作ることになっている。
僕の今日の朝食は納豆の上にチーズを乗せた。納豆オンチーズトーストだ。
ちなみに妹はすでに朝食をとっていた。
僕は休日になるといつもこれを食べる。
なぜならこれが上手いからだ。
まず、納豆とチーズの組み合わせこれが本当に最高である。チーズ単体だけでは油っこくて途中で飽きてくるが、納豆を乗せることによりその油っこさを全て吸収し、程よい塩梅で美味しく食べれるのだ。さらにそこからトースト本来の旨味と食感が加わり、サクッとそしてほんのり甘い。
これが最高にたまらん。
みんなも良かったら食べて欲しい。
美味しい朝食を食べ終わったところで、宿題に取りかかろうとする僕偉いと思いつつ、バックの中から宿題を取り出そうとする。
「あれ? ない」
何度確認してもそこに宿題は入ってなかった。
ダラっと額から汗が出る。
「これって、まさか、学校に忘れちゃた系!!!!!」
頭を抱えこむ僕。さすがに休日まで学校には行きたくなかった。
しかし、困ったことにこのままじゃ宿題ができない。
うーーんどうしたら
「あ、そうだ!」
姫流野に持ってきてもらえればいいんだ。あいつ、学校まで徒歩5分くらいだし。僕よりも遥かに近い。ま、そこから1時間くらい漕いでもらうけど。
僕って、よくよく考えたら最低だな。
そう思いつつ姫流野に電話をかけた。
プルルルルル プルルルルル プ
「もしもし、鳩サブレー?」
「もしもし、姫流野、今ちょっと暇か?」
「あ、ごめん今私、友達とデスティニーランド行ってるの」
「そうか(ため息混じり)、なんでもない、楽しんできて」
ピ。
作戦失敗。そういやあいつ陽キャ組だったな。
しいたけは多分まだ寝てるし。
結局僕が行くしかないのか。
僕は宿題を取りに行くため、制服に着替え学校に行く準備をした。
「妹よ、今からお兄ちゃんは学校に行ってくる。」
すると妹はハッとしたように僕を見つめ。
「まさか、お兄ちゃん成績悪すぎて補習対象に・・・」
「ちげえちげえ、学校に宿題を忘れたんだよ。ということで留守番頼んだ」
「あ、そういや今日午後から雨が・・・って行っちゃった」
なにか大事なことを言っていた気がするが、妹に留守番も任せれたことだし、
「さあ、学校に行こう!!」
僕は自転車のペダルを踏んだ。
さて、今日もエロ本を調達しに行きますか! 凛陰 @ecoosme829
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