113.恩恵と還元の話
ある朝のこと、カクヨムコンも近づいたことだし自分のページのチェックでもしておくかとリンクを開いたら、右上のベルマークに赤い印がついていた。誰か更新でもしたのかなと見てみたら、前のエッセイの応援通知が沢山出てきた。
何で急に? どこかで医療SEのブラックな事件でも起きたのか?
戸惑いながらSNSで呟いたら、フォロワーさんが「公式で紹介されてます」と教えてくれた。
教えて!あなたのイチオシレビュー!〜至高のエッセイ篇〜
https://kakuyomu.jp/features/16817330667658346810
数々の素晴らしいレビューを紹介しているのだが、そのうちの一つが私のエッセイへのレビューだったわけだ。公式さんに選ばれるだけあって、Askewさんのレビューはとても素敵である。是非とも読んで欲しい。
コロナに入ってから更新をやめた社畜エッセイが、再び読まれ始めた。ここ数日毎日のように届く応援通知。嬉しいことに星まで入ってたりする。コメントがつくときに久々に自分のエッセイを読み直したりするのだが、今に比べると随分と投げやりな文章が多い。まぁ荒んでいた頃に始めたのだから、こんなものかもしれない。逆に言えば今の文章は大人しすぎる気すらしてきた。だからと言って無理に帰る気はないが、人間いつまでも初心を忘れずというし、たまにはこうして振り返るのもいいと思う。
うっかりブラックな記憶まで掘り返しそうになったけど。
思い出す前に記憶を埋め立て、花を植え、私はその上で歌を歌う。忘れないでどんな時も。
私自身はレビューを書くのが下手くそである。というか作品を好きになる時に「こことここが好き!」みたいなのがなくて、全体的にぐるりと回るように好きになるから、上手く言語化できない。出来上がったレビューを見ると、あまりの幼稚さというか、良さを全然伝えられなくて悶えてしまう。
だから長いこと書いていなかったのだが、折角レビューのお陰で素敵な体験をさせてもらったのだから、恩を返すというと大仰であるが、誰かに還元すべきな気がしてきた。会社の先輩が「来年の後輩に奢ってやりなよ」と奢ってくれるアレである。先輩、元気ですか。あれ誰にも還元しないまま退職しました。
というわけで今年は自分のカクヨムコン執筆もしながら、レビューも頑張る所存である。
因みに今年は、大正時代と人工知能を組み合わせたミステリ長編。ワンピースに羽織とか、着物にレースとハイヒールとか、とにかく自分の趣味だけ詰め込んだ。去年は暗い宗教国家BLだったので、今年は明るく楽しく行きたい。
『Sugar&Solt』
https://kakuyomu.jp/works/16817330667356400567
※しかしこれ、向こうのエッセイで紹介してしまうと明らかに狙った感じあるが、こっちのエッセイは通常運転すぎるのでなんの問題もない。ありがとう公式。ありがとうエッセイ2号。
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