幻想的な雰囲気を感じさせる光景と、演劇を思わせる、獣に扮(ふん)した人たちとのやり取りと、そういったものが、二重に重なりあって見えるせかい。人が羊を、狼を、あるいは鳥を、牧羊犬を名乗っているのか。人なのか?人以外なのか?霧のなかで時折見える景色のように、彼らの言葉や景色は、その世界に引き込まれて誘(いざな)われる気持ちにさせられる。少しだけ、日常の喧騒から遠ざかりたい時には、このお話のような世界を観て触れるのも、時には良いかと思いますヨ♪