星を見に行こうと言われたことに、なんの不思議もなかった。私がここにいる理由はこの日のためにあった。隣の星からこちらに向かっている様子が確認されたと連絡があったから、彼らがくることは分かっていた。

私の星は地球でいうところの衛星。つまり月みたいなもので、私たちは彼らの星に従属していた。

そして私たちの惑星系はもうすぐ消滅する。

新たな移住地を探すため、私たちの星の住人はあらゆる星に派遣された。環境が適さず、犠牲になった者たちもたくさんいた。私は運よく地球に派遣され、長い間データを送り続けてきた。そして、日々送っていたデータの分析結果をもとに地球が選ばれて、彼らは一足さきにやってきたのだ。


ただ一つ、偽って報告していたことがある。

私たちと違って、彼らの星の住人は3パーセントの塩分濃度に耐えられない。

私はそれを知ったうえで、海水の成分データを少し変えさせてもらった。


「僕たちの星の住人は、この星を乗っ取って、僕たちの種族だけで繁栄させていくつもりだよ。でも、君の功績は大きいから、君と君の大事な存在だけは助けてあげてもいいと思っている。」

彼はそう言った。

私には3つの選択肢があった。

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高橋映画 @X1201X

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