エウロト村編②

◯ウェイバーン真皇国

アークレイド大陸の東側1/3ほどを占める。中央部より南の気候は温暖……常に春先のような穏やかな暖かさである。ウエイバーンは南北に長い領地を持っている為、山岳地帯を越える毎に気候が変わる四季を持つ国である。住民のほとんどが人間であり、中央聖教会の力も強い。ダグの村もエウロト村も真皇国のいち市町村である。

教皇ロズベルト・ウェイバーンが自ら皇王となり興した国で教会の意向には逆らえず傀儡政権となっている。現在の皇王ミハエルは幼いながらも、デミイラストリアとも友好的な関係であり、彼の国が魔物の軍勢に襲われた折りもミレイの父やオルク達一部の親衛隊を含む精鋭部隊を派遣して応援に向かわせた。


◯エルル

【エルムの偽名ぎめい

女神が顕現けんげんして冒険に付いて来ているなどとは言えなかった日比斗が咄嗟に付けた名前。ティーにはセンスがないとスッパリ切り捨てられたが、エルム本人には意外と気に入られた。

実はこの名前を日比斗が訳ではなく、エルムものには理由がある事を二人とも知らない。たまに日比斗にエルルと呼ばれると、『その呼び方、何かちょっと嬉しいな』などと言ってくる為、日比斗的に非常に呼び辛くなっているらしい。


◯盗賊団

エウロト村を襲った盗賊の集団。

もともとはデミイラスリアから逃げてきた難民。フォールーンで前任の城主マクドガル・トレイターに財産を奪われた者たちが、日銭を稼ぐ為に雇われの傭兵をやっていたのだが『楽な方から奪えばいい』などとそそのかされ、盗賊団のボスになりすましたシェイプシフターに利用されていた。

革鎧を装備し、剣や弓で武装していた。


◯ダルクとスパロワ

【盗賊団の一員】

ギトールに呼び捨てにされているところを見ると彼より下っぱの団員。日比斗が呼び出した巨大悪魔に生きたまま貪り喰われた。


◯ギトール

【盗賊団の一員】

本名アーリカネ・ゼンブハ・ギトール(笑)

本編では登場しませんが、読者さまにこの名前が駄洒落である事を見抜かれたので本名を晒す事に。

デミイラストリアからの難民であったが、フォールーン前城主の難民弾圧により妻と娘が犠牲となる。ウェイバーン真皇国に恨みを持ち、それを盗賊団の団長に利用され盗賊となる。商人の護衛役として商隊に潜入しては襲撃場所に誘導する役目を負っていた。故郷ではエルフに森を追われる迄は森人として獣を狩って暮らしていたが、その時の技術を生かした暗器を使う。

シェイプシフターと長く行動を共にしていおり、濃い魔素を浴び続けた結果、闇落ちして【鬼】となるが、隠密起動であるオルク・ド・オルバンに撃退された。

□【落葉刃らくようじん

職業クラス暗殺者アサシンでもあるギトール必殺の暗器。


◯巨大悪魔

上位悪魔グレーターデーモン

巨大な二本の角と、口から上に向かってそそり立つドデカイ牙、真っ黒な体にコウモリの様な翼を持つ、ビルの三階程もある巨大な悪魔。

この世界の悪魔ではなく、あくまでも日比斗が簡易召喚で呼び出したモノである為、彼のイメージを強く反映している。

本当は日比斗が適当な呪文とイメージで、キングマイマインを呼び出そうとしたのだが、間違えて召喚された。結果として盗賊団は壊滅。フォールーンに迫っていた魔族の軍勢をも撃破し自らも塵となって砕け散った。



もともと召喚術は何が召喚出来るかが難しいニャ。ニャから確かなイメージと強い祈りが必要ニャが、勇者ビートは強運でそこを、無理矢理振り切って召喚したニャ。本編には書かれてニャいが、自爆した時の被害を考えると村も自分達も全滅しかねないとあわてて『何か怖そうなヤツ』というイメージで念じた為、召喚されてしまったニャ。

もとは勇者がやってたゲームの召喚獣で、ゲーム内では闇のブレスを吐く二頭身キャラだったニャが、召喚した悪魔があまりにもでかくて同一キャラだと勇者自身も気付かなかったニャ。……という設定になってるニャが、本当は作者が説明が長くて面倒臭くなったから全部カットして何も無かった事にしたのニャ。だからあの話、細かい説明が無くてふんわりしてるのニャ。

我輩、何んでも知ってるのニャ!

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にゃんこセンセイによる召喚勇者ビートの冒険図鑑ニャ! 闇次 朗 @Yamiji-Rou

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