第115話 いつまで待つ人

あなたのことが知りたくて噓をついたら

本当のことがわかるような気がしてきた

きれいなものを見るために眼鏡外して

外を歩いたらつまずいて大げさに転んだ


真夏の太陽の下で息をひそめてじっと待っている

頭がふらふらとしてもう立ってはいられない


このまま待つかな

いつまでもつかな

いつまで待つかな

このままもつかな


うすむらさきの花びらに嚙みついたなら

渇いたのどとひび割れた下くちびるが

いろんな色にあざやかに染められるとして

本当のところ何をしようとしていたのか


真夏の太陽の下で息をひそめてじっと待っている

手足がぶるぶるふるえてもう立ってはいられない


このまま待つかな

いつまでもつかな

いつまで待つかな

このままもつかな

このまま待つかな あと

いつまでもつかな

いつまで待つかな まだ

このままもつかな

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