リアルタイムで思うこと。

リアルタイムで思うこと。

　ここにこうして書くことに、意味があるかどうかはわからない。

　しかし、私には他に有効な発信の手段がないので、ここに書く。

　本稿は、いわゆる「新型コロナウイルス感染症」に関する発言で気になるものが三つあり、それに対する自分の考え方を簡単に整理するためのものである。

　なので、特に他者の同意を求めているわけではない。

　むしろ、別な考え方（反論）のほうを求めている。

＜　気になる発言その一　「自粛は自己責任」　＞

　この期に及んで、いまだに「自己責任」を口にする者がいる。

　事の本質が感染症であることを理解していないとしか思えない。

　確かに、軽率な行動を行った本人のみが被害を受けるのであれば、それは自己責任の範疇でやればよい。

　しかし、感染症というのは軽率な行動を行った当人から、他の人間に危害が伝播するものである。

　貴方が馬鹿げた行いで感染したことにより、貴方と関係のない方が命の危険にさらされる。

　そのことまでを含めて「俺が責任をとる」と言っているのであれば、もはや何も言うまい。（認めているわけではなく、あきれているのだが）

　そんな覚悟もない人間が「自己責任」を口にするのは、もってのほかだ。

＜　気になる発言その二　「主体的に判断」　＞

　ある程度社会的影響力のある人（芸能人など）が、こう口にしているのを見かけることがある。

　例えば、行きつけの店に出かけて「全然客がいないのだから感染リスクはない。自分でちゃんと判断してリスクを回避しながら、主体的に行動すればよい」と言っているケースだが、これはぱっと見「理にかなっている」ようにも思える。

　しかし、残念ながら世の中は「自分でちゃんと判断できる人」ばかりではない。

　自分で判断せずに「あの人だってあんな風にしているのだから、同じじゃん」という、自身の軽率な行動に対する免罪符に使う者が、確実に出る。　

　だから、社会的な影響力の大きい人ほど、ここはノブレス・オブリージュを自覚して、進んで自粛をお願いしたい。

　そのぐらいのことは、自分で主体的に判断できるはずだ。

＜　気になる発言その三　「どうしてパチンコ屋だけ？」　＞

　自身がたまにパチンコをする人間なので、「なくなってしまえ」とまでは言わないが、この発言は看過できない。

　パチンコというのは、どんなに取り繕ったとしてもギャンブルである。

「娯楽」という名のもとに、人様の生活費を搾取することで成り立っている産業である。

　だから、この状況下で人々から生活費を搾取することを、自ら「恥」と思うべきであり、自粛しろと言われる前に、自粛すべきである。

　「密じゃない」というのは本質的な問題ではない。

　「店が維持できない」も本質的な問題ではない。

　政府がいろいろ批判されながらも、一律十万円の支援を行おうとしている時に、その支援すら搾取して生き残ろうとするのは、もう恥ずかしさを通り越して非人道的な行為でしかないから、やめたほうがよいと思う。

　わざわざ搾取されに行っているほうも、考え直したほうが良い。

　今そんなことをしている場合ではない。

（　終わり　）