第3話 希望と信頼

俺は夢を見た。


驚くことはなかった。あの夢だと言うことが気づいた。そこにはあの女の子とその他の友人達がいた。

やはり、祭りだ。。

(やっぱりだ。祭りの夢での出来事が一番多い。)

俺は気づいた。と考えているうちに。。

「ねぇー、ねぇーってば!」

と前から少し怒り気味のあの女の子がいた。

「なに、ボーッとしてるの?いくよ!!」

と俺の手を引く!

(あれ?この光景どこかで見たような。。)

と何かを思い出した。

(祭り、神社、女の子)

(この三つが関係している。。。でも仮にだこれがまだ、始めと考えるとどうだ。まだ、先は長い。)

と、頭から冷たいもの流れてきたそれと同時に俺も起きた。。目を開けるとそこにはたくむがいた。

「おっはよーさん!」

と笑顔であいさつしてきた。

「おはよーたくむ。」

と、たくむは質問をしてきた。

「ちょっと待て、何でいるんだよ!」

普通に驚いた。。。

「ちがうだよー。妹ちゃんがどうぞって!」

「はははははは」

俺は笑顔でうなずきながら口を開いた。

「はははははは、そうなのか!」

「ってなるわけねぇーーだろーー!!」

たくむの顔をひきつりながら、

「悪かってー」

「あーーそうだ、ゆうた。」

と突然話を変えてきた。

「あの夢はどうなんだ?」

と、俺は今日起きた夢の話をした。

「なるほど、確かに女の子はいたんだな。」

「でもよー。気になるんだよなーー。田舎ってのが。ゆうたって昔どこか違う場所に住んでいたとかなかったのかよーー?」

俺は記憶を洗いざらいしぼった。

何故だろうか。中学生の記憶が途切れ途切れになっていて思い出すことができない。おかしい。俺が記憶喪失だとしたら全部を思い出すことができないはず。なのにどうして、小学生までの記憶はあるということを。

「おい!ゆうた!ゆうた!」

と、この声で俺は気がついた。

「悪い悪い、つい。」

「で、どうだったんだ。何かあったのか。」

俺はゆっくりと首を横に振る 。

「そっかーーー。仕方ない!次の夢で覚えてる所を絵に描くか調べてくれないか?」

俺は思った。たくむは本気だと。

「おい、たくむ。変だと思わないのか。」

と俺は自然に聞いてしまった。

「約束しただろ!俺はお前を見捨てない。何かあったら力になるし決してバカにしない!」

そうだ、俺はこいつのこういう所が好きなんだ。

俺はとてつもなく嬉しかった。

何故だろう。急に涙がでてきた。

「あれ?なんで?」

「おいおい!?ゆうた大丈夫か!?」

「大丈夫だよ!あんま近づくなよ!」

「えーーー!」

俺はこいつと親友で良かったと改めて思った。


そして、たくむは家に帰り俺は記憶の整理をした。

「とりあえずあの神社の特徴を。」

「たしかー、森で階段があってー」

と。スケッチをしてみたが幼稚園児が書いたみたいになってしまった。

「こりゃーだめだ。」

「そーだ!メモ!」

と俺は描き続けた。

「あー、眠い。もうこんな時間かよ。」

俺は眠りについた。

でも、この夜は夢を見なかった。

夢と言うより何か別のものだ。

「あれは何だったんだ。」

それは光の中から聞こえてくる俺の名前を呼ぶ声。

そこで俺は起きた。

「この声どこかで聞いたような。」

「ま、今日も休日だしゆっくりしよーっと!」

「そーだな!ゆうた!」

「だな!」

「え?」

俺はつい反応してしまった。

「何を驚いてんだ。」

俺は落ち着いて考えた。

「いや、おかしくない。なんでいるの?」

「お母さんが上げてくれた。」

「へぇーーそうなんだ!っておかしいって言ってんだろーーーー!」

「まー、落ち着けって。。」

なんで、俺が慰められてる感じになってんだ。

何かムカつく。

「で、どーなんだ。何か掴めたか。」

夢のことで来てくれたのか。と俺は安心した。

「今日は夢を見なかった。。。その代わり何かの光の中から声が聞こえた。ぐらいか。」

「声。。か。。。」

と、たくむは不思議そうに発した。

「神社、森、声」

たくむは口ずさむように俺に言ってきた。

「あー、そうだ。この三つが今分かっていること」

たくむは、カバンをあさって資料のような物を出した。その中から色々な鳥居が写っていた。

「一応、おれ昨日調べたんだ。よくわからねぇーけど、とりあえず神社って言うから、それっぽいのをよー。」

何故か顔を赤らめていた。

「サンキュー、たくむ!」

俺はこの資料を調べた。何かないかと必死に。

すると一枚の写真から見覚えがあるような感じがした。その時だった。急の出来事だ。あの頭痛が俺を襲った。俺はうなされながら横になった。

「あ、あぁーーー!!!!」

「ゆうた!!大丈夫か!!」

あれ?視界が暗く。。たくむの繰り返し続いた呼び声も聞こえなくなり。俺は気を失った。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの日の私と今の僕 星田 レイ @hoshidarei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る