第2話 思い出

ブーブーーー。

「あーーーーーー!もう朝かー。」

「いってきまーーす。」

扉を開けると突風のような強い風が入り込む。

「今日は風がきついなー。」

と、脳に急な回想が起こった。

それは以前見た、夏祭りの光景だ。

「夏祭り?手を。。。だれだ。あれは。」

この回想が終わったとき刺激のある頭痛が脳を揺らした。

(いってぇーーーー。)

(俺は、何かを思い出そうとしている。それはとても大切なこと、でも思い出すことができない。)

考えている内に学校が見えてきた。

後ろからダッシュで大声を出しながら。

「ゆーうーたーーーー!」

やっぱりたくむはだ。こいつは本当に朝から元気だ。嫌、天然バカだ。

「おはよー。たくむ。」

「今日は部活大丈夫なのか?」

とたくむは自信に満ちあふれた表情で。

「OFFだ!!!」

俺は、呆然とした。

(いや、確認するのが普通だろうと。。)

思ったがこいつなりに頑張っているのだから口出しはいらないとおもった。俺なりにたくむのことは尊敬している。

「お、どーしたゆうた?」

「なんでもねぇーよ。いくぞたくむ!」

「おうよ!」

俺たちは走って正門を通り抜け校舎に入った。


で、あるからして。。。。である。。

(はぁーーー、授業だりぃーな。)

と思いながら俺は外を眺めていた。正直、である。は聞きあきた。

ボーーーっとしていると。何かがまた頭に入り込んできた。。。しかも頭痛だ。。でも回想はまだ見ていない。俺はあまりの激痛に机にうつ伏せになり寝込んでしまった。


すると。。。

「やっぱりこーなるのか。」

頭痛とこの回想のような物は関係があるとわかった。でも、今回は祭りの景色ではなかった。

そこは誰もいない道で周りは田んぼ近くには神社があった。しかも目の前にはあの手を繋いでいた女の子がいた。

(やっばりこの子は俺と何か関係している。)

と思い聞こうとすると。彼女が口を開いた。

「ねぇーゆうた。この世界で生きていることをどー思う?」

俺は何を言っているのかわからなかった。

(どーゆことだ。この子はどー思ってるんだ。)

「お、俺は!!!」

と頭に何かが落ちてきて。目が覚めた。

霞んだ目をゆっくり開けると目の前に先生がいた。

「す、すいません。」

と、反射的にでてしまった。

(でも、やっぱり俺とあの回想は関連しているのか。あの女の子がいっていることって何なんだろ)

と後ろから声が聞こえた。

「ゆうた、一緒に帰ろーぜ!」

「いいぞーーー!ちょっと待ってくれ!」

ほんとに、たくむは良い奴だなーと思う。

俺たちは下駄箱に向かってゆっくりと歩いた。

「今日も1日つかれたなぁー!」

と笑顔で俺にたくむは言ってきた。

「そ、そーだな。。」

「どーした、ゆーた。なんか元気ねーな。」

「もっと、元気だせよー!」

「お、おう!」

でも、俺はあの事、夢の事がやはり気になる。。

「なぁー、ゆうた。」

門を出たとき先に歩いていたたくむが後ろ向いた

「どーしたんだ?」

「久しぶりのOFFだし飯いかねーか?」

「いこーぜ!」

と、ノリノリで俺たちは近くのファーストフード店に入った。

すると、中に入ろうとした時だ。またあの頭痛だ。

「どーした。ゆうた!」

「大丈夫か!」

「ありがとう、大丈夫。。」

脳に1つの思い出のような物が流れた。

やっぱり、俺とあの女の子だ。

俺は道に隅にあるベンチに座っていた。。。

その女の子は口を開いた。

「都会には、私が知らないものも多いんだね!」

「私も久しぶりファーストフード食べたいな!」

この思い出のようなものが終わると頭痛は止んだ。

(一体なんだ。。)

と内心不安にもなるがメモは欠かせない。

大切なことかもしれないのだから。


そして、俺とたくむはメニューを注文し席に座った。

「ゆーた、ここに来るの久しぶりだなー。」

「そーだよな!」

と、笑い話をしているとたくむが俺の方をずっと見ている。

「たくむ、どーしたんだ?」

「なー、ゆうた。何か悩んでるだろ。」

俺はビクッと何かを悟られた見たいで驚いた。

「ゆうたが言いにくいことだったら良いだけどよ」

「なんか、心配でさー。」

俺は気づいた、親友には見破られてしまうのだと。

「なぁー、たくむ笑わずに聞いてほしい。」

「信じてもらわなくても良い。」

と俺は先に忠告をしておいた。

そして俺はたくむに事の内容をすべて話した。

たくむは真剣に聞いてくれた。

「笑わないのか?」

「当たり前だ!ゆうたを信じている俺が何故、笑うんだ!」

正直、涙が出そうだった。。。。

「でも、確かにゆうたは昔のことあまり話さないーとは思ってたんだよな。。やっぱり関係してたのか。」

とたくむは全て受け入れてくれた。

「なぁーたくむ、さっき俺が頭痛で頭を押さえていただろ。」

「そーだったな。」

「あの、頭痛の後、もしくは前に、何か思い出か回想のようなものが頭の中にはいってくるんだ。」

「まじかよ。その内容はつながってんのか?」

「わからない。途切れているのかもしれない。でも内容を忘れないようにメモはしてある。」

「まさかとは思うがこれってゆうたの過去とかじゃーないのか?」

その質問におれは返答ができなかった。

それより記憶にその夢の内容がなかった。

「それはわからない。」

「そーだよな。。。」

正直、その気はしていたが確実にそれとは言いきれなかったからだ。

するとたくむが何かに感づいたのか。

「おい!ゆうた!」

「明日!この内容をもっと詳しく調べてくれ!場所とかもわかったら教えてほしい。その夢の記憶が頼りだ!」

たくむはいつもの天然はなくなっていて俺のために必死で頑張ってくれている。

「わかった!がんばる!」

「頼むぞ!」

まだ、この内容が明らかにはならないが俺は夢の内容をインターネットをつかって調べまくった。。

でも、ウトウトとしてしまい眠りに落ちた。。。

すると。

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