エピローグ 夕暮れ
「待って。一緒に帰ろうぜ」
程なく彰が咲南に追いつき、2人は並んで歩き始めた。
「あの子は放っておいていいわけ?」
「池上さん?あのお婆さんの霊が怖いから一緒に帰ってくれ、っていう依頼だったから、もう問題ない」
「ふーん」
本当に鈍感だな、と思うと同時に、図らずも咲南自身が女子生徒の思惑を潰してしまったことを知り、ふっと笑った。良いことをしても、結局面倒を招くことになる。
彰はそんな咲南の表情を見て、
「お、なんだ。いいことあったのか?」
と屈託なく笑った。
「馬鹿」
早く帰って煙草が吸いたい。夕暮れに淡く照らされた道の上で、咲南は足を早めた。
TOKYOサイキック 武器YO @bukky4649
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。TOKYOサイキックの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます