第四年代記
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惑星エラム 幻のカタカムナシリーズ 口上
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ヴィーナス・ネットワーク世界は平和を謳歌している。
行政組織は整備され、いまやヴィーナスさんの手を離れた。
とはいえ、ヴィーナスさんは超多忙、ありとあらゆる惑星世界から献上品?が届けられ、どんどんとハレムが出来上がる始末。
しかもお淑やかな女たちが、いつのまにか古女房然となり、ヴィーナスさんは頭が上がらない。
まぁそれも良しと、お気楽生活を決め込むはずが……
ついに造化三神の最高神、『天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)』様が出てきた。
惑星エラム、最後のシリーズ、二度あることは三度ある、ヴィーナスさんはどうなるの?
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本篇第一部 パクス・ブリタニカ編
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ヴィーナス・ネットワーク世界も拡大の一途、変な百合が主流の世界ではあるが、それなりに安定繁栄している。
しかしヴィーナスさんは超多忙、どうやら掛け値なしに女地獄は続く模様……いまやありとあらゆる惑星世界から、献上品が届けられてくる。
そんな中、手鏡にカタカムナ文字が浮かび上がった……二度あることは三度ある……
さすがに抵抗を示したヴィーナスさんなのだが……相手は一番上の神様……
孤軍奮闘を強要されてたヴィーナスさん、かなりダークな手法で……そしてあることに思い至った……
本編最後のシリーズ 惑星エラム 幻のカタカムナ の幕開けです。
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本篇第二部 胡蝶の夢編
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ヴィーナス・ネットワーク世界も拡大の一途、変な百合が主流の世界ではあるが、それなりに安定繁栄している。
惑星ブリタニカが発見されて間もなく、その余波というべきハレム騒動も収束しかけた時、惑星中原に異変が起こった。
この惑星、いわゆるパクス・シニカというべき世界……本来なら、何が起ころうと関知しない世界なのだが……
マレーネさんの報告はゆゆしきものだった……
幽子が具現化したようなのだ、なんとか自ら対処しようと、ヴィーナスさんは惑星中原に降り立ったが……
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本篇第三部 嘆きの女神編
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ヴィーナス・ネットワーク世界も拡大の一途、変な百合が主流の世界ではあるが、それなりに安定繁栄している。
惑星中原で、ヴィーナスさんは、デーヴァの科学と社会風習は、ヴィーナス・ネットワーク世界とは相いれないとの結論に達した。
それはデーヴァたちも同じこと、なんとデーヴァの『下天』にヴィーナスさんを誘い込んだ。
そこはパクス・ロマーナが再現され、デーヴァたちのエネルギー供給世界と化していた……
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本篇第四部 ラグナロク編
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ヴィーナス・ネットワーク世界も拡大の一途、変な百合が主流の世界ではあるが、それなりに安定繁栄している。
インドラを倒し、鏡界を破壊したものの、悲嘆にくれるヴィーナスさん。
その悲嘆と憎悪のエネルギーを取り込み、ついにデーヴァの指導者ブラフマーが、物質世界に全面攻勢をかけてきた。
ラグナロク戦争が始まったのだ。
ブラフマーは巧妙な作戦をしかけ、ヴィーナスネットワークは防戦一方、しかしブラフマーのもくろみは別にあった……
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本篇第五部 神去り神在り編
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ヴィーナス・ネットワーク世界も拡大の一途、変な百合が主流の世界ではあるが、それなりに安定繁栄している。
ネットワークはシステムマチックに機能し、数えきれない世界を何事もなく、順調に統治している。
せっせと仕事をしているヴィーナスさん、だが顔はさえない、すべての疑問の最後のパーツがはまらないからだ。
天之御中主(あめのみなかぬし)神の命じるままに、ブラフマーを倒し、大神を知覚したいま、ヴィーナスさんの疑念は膨らむばかり。
つまり『造化三神』は本当に『神』なのか、アスラ族はどうなったのか…
神去り神在り編(かみさりかみありへん)、いよいよヴィーナス・ネットワーク・ワールドの、最後の物語が始まる。
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幻の女たちシリーズ 口上
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幽子が絡んでいた数々の惑星群、色々あったが結果的にはヴィーナス個人が惑星世界をすくい上げた。
ウイッチと呼ばれる、女官組織を管理するハウスキーパー事務局としては、支配者ヴィーナスの尽力に、敬意を払わざる得ない。
それゆえこの惑星世界の寵妃は、ヴィーナスの希望を通している。
ともあれ元は幻ともいえる世界、その世界でヴィーナスに仕える女達の、孤軍奮闘の物語を集めた短編集。
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第一短編集 ブリタニカ・レディズ
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惑星ブリタニカは、ブラックウィドゥ・スチーム・モービルが支配しているといって、過言ではない。
この世界企業に君臨するのが、アウグスタと称される社主。
これは称号で、本来の名前はアリアンロッド・エンジェル、いわずと知れたネットワーク宇宙の最高権力者、ヴィーナスさん。
社主に仕えるのは、公妾と呼ばれる女たち。
ブラックウィドゥ・スチーム・モービル支配体制の中、列強の命運を背負う公妾グループを、人々はセパレイティスト・クラブと呼んでいる。
所属する面々は才色兼備、そんな中でもヨーロッパ関係の美女たちの物語を集めた第一短編集
●第一章 テロワーニュの物語 セパレイティスト・クラブの野望?
惑星ブリタニカのサブシャペロンであるテロワーニュは、チーフシャペロンのジョージアナと、ハウスキーパー事務局に連日の陳情をしていた。
セパレイティスト・クラブのホーム昇格、及びその支部のハレム昇格、しかし色よい返事はなかなかもらえない、とうとうハウスキーパーのサリーから理由を聞かされた……
●第二章 マーガレットの物語 プリンセスのスカウト
大英帝国の姫、コンパニオン、格子、プリンセス・マーガレットは、グラスゴーのホテルで優雅にお茶を飲んでいた。
いま彼女は、ニライカナイより帰ってきたところ。
レイルロードに乗り、ネットワークの脅威の世界を垣間見た今、マーガレットはしみじみと母、ジョージアナの慧眼に感心するばかり。
世界は救われた、しかしネットワーク内の地位を上げなくては……その為にはこのイギリスを……
●第三章 オーギュスティーヌの物語 バウハウト城の管理人
オーギュティーヌは十六歳で結婚した。
夫はオーストリア侯爵で、ハンガリーで情婦に殺されるという、不名誉な死をとげた。
現実を認識できない彼女は、徐々に壊れて、ついには軟禁される日々、そんな時、ついに救いの女神が現れた……しぶしぶだが……
そしてオーギュスティーヌは恋をした。
●第四章 ユージェニー・ビンガムの物語 タテ号の受難
ヨーロッパで戦争が囁かれ始めたころ、ユージェニー・ビンガムは、北米唯一のパイロットとなっていた。
新しい任務を命じられ、そのためにタテ号は単独で操縦可能に改修された。
新任務はアメリカのプエルトリコ侵攻を阻止するためで、幽子で成立している世界を救うための、もう一つの邪魔者、アメリカの価値を、アリアンロッドが値踏みするためでもあったようだ。
しかし新任務の途中、想定外の事態に直面した……
●第五章 ルイーズの物語 極東旅行
ブルボン・オルレアン家の美貌の王女、ルイーズ・ドルレアンは、王女とは名ばかりの、一族の末席に連なる娘。
フランス第三帝国内の自治領、オルレアネー王国成立の為、アリアンロッドに一族から差し出された献上品。
ある日、ルイーズはアリアンロッドの極東行きに同行、生まれて初めての、極東旅行が始まった……
●第六章 ヒルデガルドの物語 嫌々ながら女にされて
1875年の八月、プロイセンの男爵令嬢、ヒルデガルド・クラムは、ベルリンのブランデンブルク門にいた。
目の前をノーザンクラウン婦人戦闘師団が通り過ぎていく。
ドイツ帝国の敗戦、無様なほどに打ちのめされての講和会議、悔しい思いを噛み締めながら、ヒルデガルドは眺めていた。
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第二短編集 天上六釵
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惑星中原……ネットワーク・レイルロードの、最重要ステーションは、この惑星近くにあり、その名はこの惑星から借用している。
そしてその中原ステーションは、ニライカナイと繋がっている。
この惑星を支配する三柱の女神、ウマイ女神、王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)、天仙娘娘(てんせんにゃんにゃん)は、云わずと知れたヴィーナスさんの別名。
そして三柱の女神の為に、それぞれハレムが成立している。
エルゲネコン蒼天宮、西岳崋山白雲宮、東岳泰山碧霞宮の、三つのハレムを中原三宮と呼び、特別にここには、ニライカナイの女官たちも訪れることができる。
そのような特別の位置にある、中原三宮所属の女たちの物語を集めた、幻の女たち第二短編集。
●第一章 ウーラポーセンの物語 夏休暇
エルゲネコン蒼天宮、中原三宮の第一のハレム、移動都市として知られている。
南の趙帝国との長年の死闘も終わり、エルゲネコン蒼天宮も落ち着いていた。
ウーラポーセンは宣誓戦女団(せんせいいくさめだん)の高車大隊の隊長として、忙しい毎日を過ごしている。
そんな中、休暇を貰ったので、久しぶりに帰郷することにした……
●第二章 李二娘の物語 パープルトルマリンの家庭
西岳崋山白雲宮の女官、李二娘は、『ウェイティングメイド』妙玉とイチャイチャ公認の仲、二人はパープルトルマリンという、きわめて珍しい紫石をつけている。
李二娘は妙玉のためなら何でもする。
幼い頃よりそのように育てられた。
そして妙玉は李二娘の子を懐妊、玉のような女の子が生まれた。
ネットワークの科学の力で、単性生殖が可能ゆえである。
慣れぬ子育てに、二人は右往左往……さらに妙玉の母乳の出が悪い……困った李二娘は、母乳マッサージなど……
●第三章 陳麗華の物語 ある日の喫茶室での会話
陳麗華、趙帝国前皇帝の正妃。
今は東岳泰山碧霞宮の天仙娘娘に仕える女婢である。
彼女は毎夜みる夢に、悩まされている。
趙の都、陽城が陥落し、我が身が遊牧民の族長たちの前で、全裸にされ、あざけりを受けるのである。
しかし陽城は陥落などしていない。
遊牧民とは大同盟約で和平が結ばれているはず……なぜ、ありもしない夢をみるのか……
ある日、喫茶室で、陳麗華はそんな夢の話しをすると、夏香玉と申容姫も似たような話を持ち出した。
三人はお茶を飲みながら、不思議な夢の意味を考えはじめる……
●第四章 ゲレルトヤーの物語 契丹巫女
契丹の舞姫ゲレルトヤーは、族長ヤリュート・チルクの一族に連なる、清楚な感じのする少女、十五歳のとき、選ばれてウマイ女神に仕える巫女に選ばれた。
祭典クリルタイで契丹舞踊団が優勝、首席巫女となったゲレルトヤーは、ヤリュート・チルク自ら率いていた阿大何部の約二千名とともにし、契丹の故郷、遼河源流に向かっていた。
途中、柔然の集落が五万の趙軍に襲われているのに遭遇したヤリュート・チルク、二千名の部下とともに救援に……ゲレルトヤーも巻き込まれた……
●第五章 崔千秋の物語 仇討ち
崔千秋の父親は武科挙の進士だったが、盗賊に襲われ殺された。
母は犯され兄も殺され、妹は手首を切り落とされ、そして自身も目を潰された、崔千秋十三歳のときだった。
残った一家は、王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)に救われたが……
崔千秋は敵討ちを、心の底に秘めていた……なんとか自分の手でと……
●第六章 朱麗月の物語 『北岸』肉団子
第十二代開国公の未亡人、朱麗月はもう一人の未亡人、趙紅花と仲良くネットワーク・レイルロードの物資補給部に勤めている。
自宅は東岳泰山碧霞宮、通勤しているのである。
娘たちは、中原シティ高等女学校に通うことに成り、寄宿舎住まい。
週末には娘達が帰ってきて、二人の未亡人は料理の腕を振るい、一家は楽しく暮らしている。
あるとき、安い原価で提供できる、中原の料理を考案してくれないか、との、物資補給部からの依頼というお仕事がやって来た。
二人は作りなれている、肉団子料理を思い浮かべるが……
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第三短編集 地獄の貴婦人たち
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ラグナロク戦争も終わり、三大ミリタリーも臨戦態勢が解除された。
ヴィーナスネットワーク世界も平和が訪れた……とおもいきや、まだまだローカルな紛争?はなくならない。
どうでもいい宇宙のローカル銀河の覇権争いなど、ネットワークにとっては、関りなどなりたくないのだが……
しかし三大ミリタリーの一つ、ヨミは巻き込まれてしまった……
遙か古代に戦没したはずの、イザナミのメイド長の名前が、ゴースト電波の中に……
幻の女たち 第三短編集
●第一章 グレモリイの物語 試験航海
ヨミ一番の美女と呼ばれるグレモリイは、26の軍団を率いてある宇宙で虫を相手に奮戦した。
何とか武勲をあげニライカナイに凱旋、部下は休暇がもらえたが、グレモリイには『お願い』という命令が下った。
その『お願い』とは、戦闘用大規模拡張シェルターステーションの試験航海に立ち会うというものだったが、有機体はグレモリイだけ。
試験という名の戦闘航海の途中、グレモリイはその昔の仲間に出会うことになり、局地紛争に巻き込まれてしまう。
●第二章 アルダト・リリーの物語 銀河帝国?なんなのよ。
イザナミのメイド長に復職したリリスの眷属、アルダト・リリー。
リリス様の為に、最前線で奮闘中……
そこへ帝国の宇宙軍大将が亡命?してきた。
かなり高位の貴族の女で、軍の階級は名誉職のようで、なおかつ『おばあさん』。
この『おばあさん』の亡命を受け入れた為に、帝国との戦闘になるが、これを撃破……
お陰で帝国方面の最前線を預かる事に……
さらに帝国の大艦隊を撃破、意気軒昂なアルダト・リリーを横目に、イザナミさんの顔はさえない。
どうやら帝国はかなり女が多く生まれ、なおかつそろいもそろって巨乳らしい……
●第三章 イドル・リリーの物語 海賊退治
リリスさんの眷属、イドル・リリー。
『仮称アヒノアム銀河』の隣、直径一万五千光年の不規則銀河の探査を終わり、『イドルの宝冠』号はアヒノアム・ステーションに帰ってきた。
この不規則銀河、知生体はおらず、簡易鉄道も施設する必要も無く、簡単な報告をすると、メイド長のリリスからアルダト・リリーの代わりにリンダウ・ステーション配備をお願いされた。
『アルダトの宝冠』号が、かなりマイクロ・インフェニティ・カーゴオプションステーションを使ったため、臨時の点検をするためだ。
しかし、リンダウ・ステーションに配備され、しばらくすると……とてもまずい船がこちらに向かってきている……
●第四章 キスキル=リラの物語 武人の誉れ
キスキル=リラは戦うことしか出来ない女、自分ではそう思っている。
事実、片手を無くしながら四万年の歳月を、巨大な爬虫類の惑星でリリスを守り通し、無事に帰還させたのは、彼女の功績と云える。
そして、戦う女に天職というべき戦場が用意された。
キスキル=リラは武勲をあげ、多くの不幸な少女や女たちを解放……
でも、三軍統合司令部は皆蒼い顔をすることに……
●第五章 ガエネロンの物語 揚陸戦
グレモリイの副官ガエネロンに、命令が下った。
教皇府がある教皇本星を防衛する三つの教皇府宇宙要塞を攻略せよというもの。
三つの宇宙要塞は教皇本星の赤道軌道上に位置し、互いに連絡しており、どこかを攻撃すると、両隣から攻撃される……
しかしガエネロンには考えがあった……
●第六章 リリスの物語 悪夢は二度と御免です
四万年の時を超えて、ヨミのメイド長に復職したリリスさん。
そこにアンメイ皇女が、帝国の反乱貴族の婦女子を献上するという情報が入ってきた。
こんな話になると、百合の会議は紛糾間違いなし。
ハウスキーパーと三軍統合司令官の申し合わせにより、この話は惑星管理局に丸投げのはずが……
ハウスバトラーの山下藤子さんの抵抗により、雲行きが怪しくなってきたのだ。
最初の仕事が、エデン銀河帝国の加盟申請による、ハレム設立の話しになってしまった。
ヴィーナス・ネットワークの物語【ノーマル版】 読本 ミスター愛妻 @110833
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