第3話 西條明日香の日常
オタクな女子大生と言っても大学生だからといって勉強だけが取り柄という訳ではない。例えば大学内にて音楽を流しながら、ちょっとした隙間時間に痛バを作る為のアイディアやイメージをこっそりと考えたり、大学内の図書館でイヤホンをスマホに刺して音楽を聞きつつ好きな実況者さんのイラストを描いたりしている。隙間時間に何か自分の趣味をしていないと落ち着かないのが私西條明日香なのだ。しかしそのせいで課題の提出が遅れる事もしばしばなので、今後のオタ活は程々にしようと考えている。
日常生活は私にとってもすごく楽しくて、毎日勉強しながらも推しキャラの事を頭の中で妄想したりするのが趣味なのだ。なので登校中の電車の中でサイトにたまにある夢小説を読んで、ニヤつく事もあれば結局最後のエンディングによってはうっかり涙する事もある。好きな声優さんのブログやツイッターも確認する事も欠かせない私は、ブログが更新されていないかなとかツイッターでどんな事呟いているかなとか見るのが一日の中で楽しみの一環だった。声優さんの何気ない一言でも出来事でも、見ているこっちからしたら癒しになるので今日一日また頑張ろうとか毎日大変だけど頑張ろうという気持ちにさせてくれるので、そういった更新は本当にありがたい。
大学の最寄り駅に着いてからでも私は音楽を聞くのは止めない。周りの外の環境の音をシャットアウトして、自分だけの世界に入るのが大好きでまるで自分がその世界にいるかのような気分になれるからだ。しかしそんな中で非オタの友達が偶に私の事を見かけるらしく声を掛けてくるのだが、正直音楽を聞いてる所を邪魔されたくないという気持ちが殆どだった。そして第一声が「おはよー。今何聞いてたの?」と始まるのが定番なので「大好きな声優さんが出ててCVも務めてるキャラソンを聞いてたんだよ。」と返す。まあ、その後は詳しく聞かれるのだがその時間があるのなら私は暫くまた音楽を聞きたくなる衝動に駆られる。非オタの友達に自分が好きなアニメを熱弁しても分かって貰えないのならば、時間がもったいないというのが正直な所である。
私の日常は非オタの友達と話す事から始まって、非オタの友達と途中まで一緒に帰るまでが日常といってもおかしくはない。
オタクな女子大生の日常 月猫 @tukineko-neko
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