この恋の行方(2)
翌日、信也は久しぶりに会社に行くと、引継ぎを優先してくれたことで、4日で引継ぎが終わり。お世話になった社員たちから、送別会を開いてもらい退職した。
翌朝、信也は研究室に行くと、誰もいない。ミーティング室に行ってみた。
すると、ドアを開けるなり、クラッカーの音が鳴り響き、研究社員たちのサプライズによる入社を歓迎し、社長の挨拶が始まった。
「みんな静かに、大事な話がある、席に座ってくれ、信也君はここに……研究室所長を兼任していたが、信也君に研究室所長として迎えようと思うのだが、みんなの意見を聞かしてくれないか?」
突然のことで、みんな驚いているが。信也は、それ以上に困惑し。
「ちょっと待ってください、いきなり研究室所長って言われても」
「いきなりってことではない、まずは私の補佐として働いてもらう。もちろんメインは人工知能の研究としてやってもらうが、2年後を見越してお願いをしている。どうかね、信也君?」
「……本当に私でいいんですか?」
「ダメかね?」
「私に、務まるかわかりませんが、よろしくお願いします」
信也は、深々と頭を下げると、盛大な拍手で歓迎され。信也は、木村所長補佐と言われ、どこか照れくさそうにし、名前で呼んでくださいと言っていた。
信也が所長補佐に就任して、2日が経ち。
「ここは? 信也さん、私は……?」
「どうだ、新しい住まいは?」
「前のより遥かにいいです、快適です」
「信也さん、私を助けてくれてありがとうございます」
「礼なら、Iと希さんに言いなさい」
信也は、
「希さんと、信也さんのご関係なんですけど?」
「私と、希さん!?」
そりことに、すかさずIが割り込み。
「お友達ですよ」
「希さん、そうなんですか?」
「……」
「違うんですか?」
すると、いつになく工藤の態度が。信也は、すかさず割り込み。
「その辺でいいだろう?」
しかし、ここぞとIが攻める。
「ダメです、こういうことははっきりとしとかないとね、希!?」
「……ここで言わないといけないの?」
「はっきりさせましょう」
「えー」
「えー、じゃなくて」
そこへ、
「信也さんは、どうなんですか?」
Iは、その質問にナイスアシスト賞を上げたい。
「そうよ、信ちゃんがはっきりすればいいんじゃないの?」
「はっきりって、言われても……」
今度は3人で押し問答が始まり、この3人の関係は、このままの方がいいのかもしれない。
人工知能 I K・Sメッセ @ksmscst
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