第2話

あの後、僕らは一緒に帰った



けれど、あまり会話は弾まなかった


お互い超がつくほどのコミュ障だからかな




ドサッ



「ふぅー」



勇太に言うべきかな…


僕が西谷さん好きなの知ってるの勇太だけだし



あ…



「連絡先聞くの忘れた…」



聞けるかな



[次の日]



「…西谷さん?」



「…は、はい、なんでしゅか?」


あ、噛んだ



「…連絡先、聞いても…?」




「…あ、あのぅ、放課後なら…」



「…はい」



放課後か… 


僕の通う高校は夏休み直前の一週間


毎日午前授業になる



[放課後]



「…お待たせしました…」



「…い、いや、ぜんぜん」



「…これ、ボクの連絡先です…」



「…ありがと」





「…あ、あの


 影山くん



えーと、その、午後空いてる…?かな」



「…空いてるけど…」



「…1時に高校ね…


 待ってるから…」



「…うん」



これってまさか


デートかな…?


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僕たちはややこしい 松田 遥 @MY83

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