僕たちはややこしい

松田 遥

第1話 

「なにこれ?」


朝、一学期も残すところ後一週間ってところで靴箱に紙が入ってた


「放課後、屋上に来てください…か」


告白かな…?

僕に限ってそれはないと思うんだけど

それに今、好きな人いるし…


とりあえず行ってみようかな


自己紹介遅れたけど

僕の名前は影山口地です

友だちは勇太、小林勇太だけ

そもそも、親戚と勇太ぐらいとしか話せない


さっき言った好きな人は

西谷さんです

西谷真美

似た者同士とゆうか、

中村さんとしか話してるとこ見たことない



そんな僕だから、

告白なんてないと思うんだけど…


[放課後]


放課後って書いてあったけど

具体的に何時ぐらいとかないのかな…


「誰もいないけど…」


僕の方が先に来ちゃったってこと?

なんか、気まずいな


あ、テニス部だ

体動かして楽しいのかな

(僕は勉強は結構できて、運動は全くダメ)


ガチャ


ん?

誰か来た


「あ、あ…の、きゅ、急に呼び出して、

 ごめんなさい」


「あ、い、いや、ぜんぜん」


なんで僕、西谷さんに呼び出されたの?












沈黙が重い…


「あ、あの…」


「は、はい」


「お願いとゆうか、なんとゆうか、


 ボクとお付き合いして下さい…」


告白だった…

とゆーか、

顔真っ赤っかになってる…

この表情可愛い…

じゃなくて、


「え、えーと、

 僕と…だよね…?」


「…影山くんとです…」


「…はい」


「…それはボクとお付き合いしてくれるってこと?」


「…うん」


「…ありがとうございます」


「…こちらこそ」



なんか、ややこしいことになりそう…

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