応援コメント

あの夏の在り処 『棗の実がなるとき』」への応援コメント

  • 今更ながら、こちらにもレビュー頂けてありがとうございます。

    めちゃくちゃ爽やかな曲を調理したら、なんだか不思議ひと夏ものになりました。という浅い背景ではありますが、こうして再読していただいて、夏を感じて貰ったと考えるだけで、あの格好で夏を歌った西川兄貴の気持ちが分かるような気がします。ちょっと照れ隠しが入って、良く分からない例えをしてしまう所が悪い癖だと思います。

    さて、自らの意思で動かなかった彼の言葉、「ちゃんとした人間じゃないから」の裏を掬い上げていただけたことが何よりでございます。彼の気持ちを知りながら、その言葉を(自分を救うために)引き出した彼女のずる賢さというか、脆さも同時に理解してもらえたのだと思うと、こんなに嬉しいことはないですね。

    あの時も二人の脳裏の夏にはズレがあった。僕は昔で、彼女は今で。それからも二人の時間はズレ続けますね。僕は昔で、彼女は今で。

    彼は、あの夏を振り返ることでもう救いようのない今を見れたでしょうか。60年もかけた彼女の行為が無駄でなかったと思ってもらえたら、僕はとても嬉しいです。

    作者からの返信

    ひとまず夏に胸を刺激されてやれ爽快っしたい衝動に駆られていることはよくわかりました。かく云う私も隙あらば出すとこ出してたわわになってしまうのが悪い癖です(お前がなるのか)。

    ──首元の白いうなじには大粒の汗が光っていた。>
    以前応援コメントにも書きましたが、やはりこの一文がいいです。これだけで、二人で泣いたあの夏の日に帰っている。夏の"終わり"──ではなく、夏が秋へと移ろう頃にふと読み返したくなる、そんなお話だと思います。

    編集済