魔R137G189B222
「残弾数∞」とは一体何だったのか──を語るより先に、そもそも何故に銃を表象として選んだのかという話をしていなかったなと今さらながら思いまして。
まず、物理的に距離があるじゃないですか。だから、届くとしたらそれくらいかなぁと。あと、単純に刃物よりは強いかなって(笑)
うん、表象的に強くあろうとする気持ちは大切。
刃物より強そうではなく、強いのだ。
きっと、これが私にとってのまじないであり、おまもりみたいなもの──だったと思う。
一方で深入りはしません、過度に間合いを詰める気はありませんよーというメッセージでもあった。それは所謂"標的"に宛てたそれでもあったし、何より私自身に向けたそれでもあった。まあ、こんなもの──というか、『瑕R255G255B255』なんぞ書いている時点で詰めに詰めまくっている気はするのだけれど。
私、懇意になった(と実感できた)ユーザ相手でもそんな絡みにいかないのですよ。
レビューはジャンジャン生産してますけど、あれはほら一種のストリートアートだから。応援コメントにせよTwitterのリプにせよいいねにせよ、あえて最小限に留めているのだけれど。あれ、私なりに一応思うところがあって(ブロガー・副業関連アカウントに対してのみ積極的にいいね返しをしているのは、あの界隈の文化ということで見て見ぬフリしてもろて)。
目的があって言葉を発する以上は、重みを持たせたいよなって。
ときとして近しい人の言葉が胸をうつことだって当然あるだろうけど、やっぱり近しい以上は甘えるじゃないですか。甘えがあるから、ときに反発もしてしまうわけで。程々の距離感の人が
怖いのは嫌われることではなく、届かなくなってしまうことだから。
別に私でなくたって、誰かが届くところにいる限りは、まあ何とかなりそうな気がするし。
ただ、遠距離だからこそ巧く立ち回れているというのも確かで。弾を込める、狙いを定める猶予が与えられるわけですから。
近距離じゃこうはいかない。家族構成とか、現在に至るバックグラウンドとか、そういうの把握していることで、かえって撃つべきタイミングで何もできないって充分あり得るだろうし。
もっとも持っている"武器"の相性的に、近接でこそ輝く人だっているけどね。それが先天的であれ、後天的に手に入れたものであれ。このあたりは、それぞれ適性が──輝ける"場"があると思うので。
だからこそ。
出会えて良かったねと思う一方、出会ってなくて良かったねとも思っている。
これはもう、私の適正からして近接はあまりに不向きなので。
──あなたはいつだって薄氷の上を奔走していて、終わりを迎えようとするあなたを見つけては手を差し出している。その手を振り払い、拒絶を露わにするあなたもいれば、元よりその手を取る気がないあなたもいる。あなたの手に縋りつく振りをして、"そこ"へ引きずり込もうとするあなたもいる。
『明滅』のレビューを読み返して思ったのだけれど、本当にこれだけしかいないのかなって。いや、とりあえず四パターンの「あなた」を書いてはみたのだけれど。
本当は──あなたのご両親でさえ、パートナーでさえ、これまであなたという人物に関わってきた全ての人たち、私を含む時間稼ぎ要員たち、あなた自身でさえ。
未だ──誰も知らないあなたがどこかにいて、その彼女が案外あなたにしか効かない魔法を使えたりするかもしれない。
いや、お前が希望書いてどーすんだって話なのですが(笑)
でも、冷静に考えて心のうち全てが薄氷の上なワケがないだろうし。
せっかくジョブチェンジしたのに、哀しいかな魔法はもう滅んでしまった。これじゃあただの「使い」なので──探しに行かざるを得まい。魔法がなくたって失せもの探しくらいは、まあ何とかなるでしょうて。
これより先は、薄氷の外。
あるかどうかもわからぬ神秘と、未だ誰も知らない
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