【自分語り】俺の価値観がこんなに変わるわけがない【こじらせ編】

 詩を書くのが下手くそ過ぎる──と書く度痛感するのですよ。嘘。そもそも、そんなに書いたことないです。レビューで一度、それっぽいのを試みただけで。

 思うに、直向きでないのだろうなぁと。自分の内面を探ることに対して消極的と云いましょうか、どことなく抵抗を感じている。

「えっ、心理学をこよなく愛するとかプロフィールに書いてるくせそういうのいやなんで?」と訊かれたら、まあそうなんですよ(笑)

 私、とある科学・心理学系チャンネルの有料会員なのですが──うん、発信してくれる情報が私にとって有益であると同時に、生き方に凄い共感する部分があったので。で、「こういうテクニックを使えば切れそうな集中力を維持できるよー」とか、「挫折の自己嫌悪防げるよー」とか、そういった回は「為になるなぁ」と快く視聴できるのだけれど。


 自己省察の回だけは、なあなあで済ませちゃった。


 観たと云えば観たけど、具体的なアクションには結び付けなかった。

 コレ、単に価値観を知るための質問に答えるのが手間だったとか、回答するまでもなく自分が何に重きを置いているかくらいわかっている絶対の自信があったとか、そういうことではなくて。

 私、マジでスッカラカンだから。やったところでそれ突き付けられるだけだしなーと断定して、やらなかったという説が濃厚。

 投稿している小説、結構前に書いたものが大半なのですよ。


 二〇〇九年 『ERAZER ──薄氷の花傘──〈前編〉』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891709138


 二〇一〇年 『僕と千影と時々オバケ』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891649776


 二〇一六年 『ERAZER Reboot』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892070344

 

 二〇一八年 『安定限界』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891697622


 うん、ちゃっかりリンクを貼ってみました(笑)

『僕と千影と時々オバケ』と『安定限界』は、比較的メンタル安定している時分に書いたものなのですよ。逆にERAZERシリーズはね、片や新天地での一人暮らしがはじまった時期、此方こなた暗黒企業所属真っ盛りだったので。あらゆる意味でガッタガタよ(笑)

『安定限界』に関してはちょうど執筆したのがつらかった仕事辞めた時期だったから。副業はじめ何か新しいことチャレンジしなきゃ~と思い立ってた頃合いだったから。あの作品がわりかしウケてるのって、自分のそういうリラックスした内面が多少なりとも反映されているのかなーとも思う。


 そう、小説って趣味嗜好という言葉で括れない、内なる"何か"が反映されているというか──渦を巻いているみたいな感じありません?


 最近、その"何か"が薄れつつあるような気がしてならなくて。

 たとえば二〇〇九年や二〇一〇年って、私小説を書くことでしかその"何か"を昇華できなかったのですよ。というより、他に術を知らなかった。メンタル改善を図るテクニックで「筆記開示」なるものがあるのだけれど、多分それの延長みたいな感じで書いていたのではないかなーと。

 でも、今は昇華する術を他にたくさんインプットしてしまって、だからこそメンタルは基本フラットでいられるし、アウトプットできる情報も、発信したい! という意欲も大いにあるのだけれど──。


 昨日、高校一年の頃に書いた小説を久方ぶりに読んでみまして。


 そりゃあもうメチャクチャに痛々しいのだけれど、ただ「ああ、これ書かないとマジでもたなかったんだろうなぁ」という危機感が、すこぶる伝わってくるのですよ。小説で書き起こさなきゃダメだったんだろうなぁみたいな。

 何度も云うけど、発信可能な情報自体は潤沢なのですよ。

 ただ、小説という形式でなければならないもの、もうお前の中には渦巻いてなくね? というのは。コレ、ネタ切れとは全く意味合いが違って。書こうと思えば書けるのですよ。小説。ネタは溢れんばかりにあるのだから。ただ、「このメッセージを伝えたいならエッセイで事足りるよね。むしろそっちの方が伝わりやすいよね」という考えが先に立っちゃう。

 学生の頃は「職に就いたら書く時間なくなっちゃうんだろうなー。社会人になりたくなーい」と思っていたのだけれど、あの頃の自分に声を大にして云いたい。


「なくなるのは時間じゃない。時間の問題なんて習慣の改善でどうとでもなるから。そして、恐れるべきはネタ切れでもない」


 お前の価値観は、年を取ると共に間違いなく変わる。変わってしまう。

 というわけで、最近は創作の芽みたいなものが見えても結構摘みがち(笑) 

 荒療治(?)の名目で高校時代に書いた闇属性アップするかもわからんのだけど、そのときはまあ察して。あー何かを取り戻そうとしているのだなーくらいの感じで。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る